7月28日(木)から31日(日)にかけて伊豆ベロドロームにて開催される『2022ジャパントラックカップ I / II』。UCIに認められた大会であり、「クラス1」に分類された国際大会だ。

本大会は有観客での実施となり、現地にて無料で観戦することができる。さらに大会全4日間の生中継も、More CADENCEの公式YouTubeチャンネルにて視聴可能だ。

今大会には、6月に開催された『2022アジア選手権トラック』にて優勝した選手や、各国の国内タイトルを保持している選手らが多く出場する。

そこで本記事では『2022ジャパントラックカップ I / II』に出場する現役チャンピオンたちをご紹介。各レースを観戦する際の1つの注目ポイントとして、参考にしていただけたら幸いだ。

日本人からアジアチャンピオン13人が参戦!

内野艶和, アジア選手権トラック2022, 女子ポイントレース

『2022ジャパントラックカップ I / II』には、6月に開催されたばかりの『2022アジア選手権トラック』にて、見事優勝を果たした日本人選手計13人が出場する。

今大会は、2022年に日本国内で開催される初の国際大会だが、それぞれの種目でアジアチャンピオンとなった選手にとっての”凱旋レース”とも言える大会だ。

チャンピオンたちの走り、そして彼らに挑む選手たちとの間に繰り広げられる熾烈なバトルに、ぜひ注目していただきたい。

※本記事でご紹介する「現役チャンピオン」とは、2022年7月20日現在、国内・大陸・世界タイトルを保持している者とする。(2021年以降に開催された直近の国内・大陸・世界選手権の優勝選手)

短距離・男子

決勝, アジア選手権トラック2022, 男子ケイリン

男子の短距離では、全4種目において日本人選手が「アジアチャンピオン」のタイトルを保持している。

『2022アジア選手権トラック』にて個人種目での優勝を果たした山﨑賢人、寺崎浩平、小原佑太に加え、チームスプリント優勝メンバーの太田海也は、競輪選手としても活動。

同じくチームスプリント優勝メンバーである長迫吉拓は、スイス・エーグルにあるWCC(World Cycling Center)に拠点を置いてBMXレーシングでも活動した選手だ。

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また、『2022ジャパントラックカップ I / II』には東京2020オリンピックに出場した脇本雄太も出場予定。オリンピック以降は主な活動の場を競輪に移した脇本が、再び250mバンクを疾走する。

脇本雄太, 日本選手権競輪 競輪ダービー, いわき平競輪場

本大会で実施される短距離種目は、スプリント・ケイリンの2つ。本2種目でアジア大陸タイトルを獲得した山﨑賢人、寺崎浩平をはじめ、それぞれのチャンピオンたちがどんな戦いを繰り広げてくれるのか注目したい。

海外からは唯一アジア大陸外からエントリーしているヨハネス・マイバーグ(南アフリカ)が、直近の国内選手権を制した選手として出場予定となっている。

現役チャンピオン

選手名 国名 大陸タイトル 国内タイトル
山﨑賢人 日本 スプリント
寺崎浩平 日本 ケイリン
チームスプリント
スプリント
小原佑太 日本 1kmTT
チームスプリント
ケイリン
長迫吉拓 日本 チームスプリント
太田海也 日本 チームスプリント
ヨハネス・マイバーグ
(Myburgh Johannes)
南アフリカ ケイリン

短距離・女子

佐藤水菜, アジア選手権トラック2022, 女子ケイリン, 決勝

女子の短距離種目では、アジア選手権にてスプリント・ケイリンを制した太田りゆと佐藤水菜が出場予定。

2人は2021年の世界選手権でのパフォーマンスが評価され、同年11月〜12月に初じめて開催された招待制の国際大会『UCIトラックチャンピオンズリーグ』にも出場を果たしている。

この大会と日程が被ってしまい、『2021全日本選手権トラック』に出場することができなかった2人。太田と佐藤にとっては、伊豆ベロドロームで戦う久しぶりのトラック競技大会ということになる。

加えて、今大会には2021年の全日本トラックにてスプリント・チームスプリントを制した梅川風子も参戦する。

梅川風子 ホッケーパック投げ, 2022 Track Nations Cup, Milton, Canada

海外からは、アジア選手権のチームスプリントにて日本チームをわずかに上回り、優勝を勝ち取った韓国チームの3選手が出場予定。

3人ともアジア選手権のスプリント・ケイリンでは決勝まで駒を進めており、チョ・ソニョンとパク・ジヘの2人は、日本人選手に次ぐかたちでメダルも獲得している選手だ。

アジア選手権メダリスト一覧/アジア選手権トラック2022・ニューデリー

また、女子短距離種目には元スプリント・ケイリンの世界チャンピオンであるリー・ワイジー(李慧詩、香港)も出場予定となっている。

Lee Wai Sze (HKG), Final / Women's Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain リー・ワイジー 李慧詩

現役チャンピオン

選手名 国名 大陸タイトル 国内タイトル
太田りゆ 日本 スプリント
佐藤水菜 日本 ケイリン
チョ・ソニョン
(Cho Sunyoung)
韓国 チームスプリント
パク・ジヘ
(Park Jihae)
韓国 チームスプリント
ファン・ヒョンセオ
(Hwang Hyeonseo)
韓国 チームスプリント
梅川風子 日本 スプリント
チームスプリント

中長距離

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