東京2020オリンピックが終わり、BMXでの挑戦に区切りを付けて、パリ2024オリンピックにはトラック競技で出場を目指している長迫吉拓選手。そのコラム「YOSHI’s Voice」の第2弾です。

前回の記事はこちらからご覧ください▼

【YOSHI’s Voice】次はトラック競技でオリンピックへ

WCCってどんなところ?

こんにちは!YOSHI’s Voice 第2弾です!

前回は、BMXに必要なスキルは、全ての自転車競技に共通するお話をしました。僕は約10年ほど海外に拠点を置いていて、その中でもワールドサイクリングセンター (以下WCC)で8年ほど生活していました。

今回はその中で気づいたことや、競技人生における「海外で生活する重要性」などを僕なりにお話しできればと思います。

WCCはスイスのエイグルにあり、UCIと併設されている施設です。

WCCには様々なカリキュラムが用意されています。

「コーチングコース」「メカニックコース」など、仕事のライセンスを取得できるコース。加えて「ロード」「トラック」「MTB XC」「BMXレース」4種目のコーチが駐在していて、各分野の専門的なトレーニングを積むことができます。

ここに所属するためには、ある程度の競技レベルや実績が必要。加えて(自国でのトレーニング環境的に)レベルアップに限界を感じている選手が選抜対象です。

所属すれば「WCCチーム」として、ヨーロッパをメインに各選手に合ったレースに出場するサポートをしてくれます。

僕は2012年ロンドンオリンピックに向け、有力候補ということでWCCの方から招待をいただき、それがきっかけでWCCに拠点を置くことになリました。

それまでの僕は、海外滞在といったら長くても1ヶ月程度。スーツケースパンパンに荷物を詰めて、まずは半年、武者修行しに行くことになりました。

素直で子どもだった、18歳の海外生活

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