その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2025年は12月30日(火)、平塚競輪場で行われる。

この記事ではデビュー23年にして初出場を果たした、南修二選手を紹介する。

南修二プロフィール

南修二, 共同通信社杯競輪, 決勝, 福井競輪場

みなみ・しゅうじ(大阪/88期)

デビュー年 2003年
KEIRINグランプリ出場歴
*…優勝
出場権獲得 獲得賞金上位

高校時代に「なんとなく」入ったという自転車競技部でキャリアをスタートさせた南。高校選抜のエリミネーションで3位に入るが、競輪学校(現:日本競輪選手養成所)には浪人を経て入学、在校順位は36位という成績で卒業した。

デビューから6年目の2009年、『高松宮記念杯(G1)』で初めてG1決勝に進出。そこから少しずつビッグレースでの経験を積み重ねていくこととなる。

野田源一, 南修二, 共同通信社杯競輪, 決勝, 福井競輪場

その努力が花開いたのは「ベテラン」と言われる年齢に入ってから。かつては横の動き(他の選手をブロックする動き)が得意な選手と評価されることが多かった南だが、スピード競輪化する競輪界のトレンドに合わせ、自身もスピードを強化し、進化してきた。

近畿にはナショナルチームで力を磨いた脇本雄太、寺崎浩平がいる。ナショナルチーム仕込みではないが、BMX由来の器用さと、職人気質で強さを極める古性優作もいる。近畿が結束して挑むビッグレースに、そんな強者たちと肩を並べて走り、その勝利に貢献してきた。

寺崎浩平, 古性優作, 南修二, 共同通信社杯競輪, 決勝, 福井競輪場

そして2025年。44歳にして初めて『共同通信社杯(G2)』で勝利。ここで大きく賞金を積み上げ、『KEIRINグランプリ2025』の最後の椅子を勝ち取ることとなった。

南修二, 共同通信社杯競輪, 決勝, 福井競輪場

あまり喜怒哀楽を見せない南。共同通信社杯の優勝時も、ラインを組んだうちの1人である古性が失格となってしまったこともあってか、ガッツポーズは控えめだった。

初出場となる『KEIRINグランプリ2025』。大舞台で優勝した暁には、流石の南も満面の笑みを見せるだろうか。

参考:KEIRIN.jp
月刊KEIRIN WEB「常に平常心でレースに挑む
net keirin「【共同通信社杯競輪 回顧】南修二がみせるベテランになってからの進化
中日スポーツ「【福井競輪・共同通信社杯】南修二が直線抜け出して悲願のビッグ初優勝「ラインの力で取れました」…近畿勢が上位独占も古性優作は失格

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脇本雄太
吉田拓矢
寺崎浩平
嘉永泰斗
阿部拓真
古性優作
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郡司浩平
南修二

【補欠選手】
松本貴治

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デビュー23年目・南修二が初のビッグレース制覇 『共同通信社杯競輪(G2)』決勝/9月15日 福井競輪場

KEIRINグランプリとは?

毎年12月30日に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2025年の優勝賞金は昨年より700万円上がり、1億4000万円

その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。

KEIRINグランプリ2025選考基準

以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。

・G1レース優勝者
・ 世界選手権自転車競技大会ケイリンで1位となった者
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2025年1月〜11月(競輪祭最終日)
・最低出走回数40回

KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ

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【KEIRINグランプリ2024】 古性優作が2度目の優勝 驚異的な走りを見せた脇本は3位