その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2025年は12月30日(火)、平塚競輪場で行われる。

この記事では6回目のKEIRINグランプリに挑む、郡司浩平選手を紹介する。

郡司浩平プロフィール

郡司浩平, 高松宮記念杯競輪(G1), 岸和田競輪場

ぐんじ・こうへい(神奈川/99期)

デビュー年 2011年
KEIRINグランプリ出場歴
*…優勝
2019、2020、2021、2022、2024
出場権獲得 獲得賞金上位

高校球児から、元競輪選手の父を師として競輪の道へと進んだ郡司浩平。デビューから2年でS級に上がり、同年中にS級初優勝や特別競輪への出場を果たす。2019年、賞金上位でKEIRINグランプリに初出場。翌年には競輪祭で初G1タイトルも獲得し、2022年まで連続でKEIRINグランプリへ出場した。

2023年はS級S班から陥落したものの、2024年最初のG1である『日本選手権競輪』で優勝し、早々にS級S班復活を確定させる。続く2025年も、G1タイトルの獲得はないものの、年間の3連対率71.9%*という安定した強さで賞金を積み上げ、6回目のグランプリ出場権を手に入れた。

※執筆時(11月30日)時点

郡司浩平, 高松宮記念杯競輪(G1), 決勝, 岸和田競輪場

一方、後半戦では失格・途中欠場となる開催もあった。

2月 日本選抜競輪(G1) 準決勝敗退
3月 ウィナーズカップ(G2) 決勝9位
5月 日本選手権競輪(G1) 準決勝敗退
6月 高松宮記念杯(G1) 決勝3位
7月 サマーナイトフェスティバル(G2) 決勝5位
8月 オールスター競輪(G1) 準決勝失格
9月 共同通信社杯(G2) 一次予選敗退
10月 寬仁親王牌(G1) 初日失格・途中欠場
11月 競輪祭(G1) 準決勝敗退

そのなかで、11月の競輪祭は2日連続で1着を獲得し、準決勝まで駒を進めたものの、無念の敗退。グランプリ出場ボーダーにあった同県・松井宏佑への”想い”も感じる力走を披露した。

松井宏佑, 競輪祭 決勝, 小倉競輪場

決勝戦後の松井

残念ながら松井はKEIRINグランプリ出場権を得られず、郡司は南関東勢としては1人で参加することとなる。しかし想いを受け取った松井は、今後さらに強くなっていくだろう。

松井とグランプリの大舞台で共に走る時のためにも、まだ郡司は、強くい続ける必要がある。「強い背中を見せる」グランプリレースに期待したい。

参考:KEIRIN.jp
web Sportiva「競輪・郡司浩平『もう親子じゃない』の言葉で決意し競輪界へ S級S班からの陥落&再昇格で芽生えた新境地も語る

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KEIRINグランプリとは?

毎年12月30日に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2025年の優勝賞金は昨年より700万円上がり、1億4000万円

その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。

KEIRINグランプリ2025選考基準

以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。

・G1レース優勝者
・ 世界選手権自転車競技大会ケイリンで1位となった者
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2025年1月〜11月(競輪祭最終日)
・最低出走回数40回

KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ

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