2024年の“トップ9”が静岡競輪場に集結したビッグレース『KEIRINグランプリ』。
競輪場を埋め尽くした大観衆を前に今年を締めくくる大一番を制したのは古性優作。3年前に静岡の地で初めてグランプリを制した古性が、初戴冠を果たした記念すべき地で再び栄光を勝ち取った。
激戦となったKEIRINグランプリ2024の模様をお伝えする。
KEIRINグランプリ2024
人気が最も高かったのは脇本雄太-古性優作の最強コンビ。
しかし南関東ライン、関東ライン、そして単騎の清水裕友と新山響平を含め、誰が勝っても不思議ではない強豪がそろった。
枠番 | 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 1 | 古性優作 | 大阪/100期 |
2 | 2 | 平原康多 | 埼玉/87期 |
3 | 3 | 郡司浩平 | 神奈川/99期 |
4 | 4 | 眞杉匠 | 栃木/113期 |
5 | 岩本俊介 | 千葉/94期 | |
5 | 6 | 清水裕友 | 山口/105期 |
7 | 北井佑季 | 神奈川/119期 | |
6 | 8 | 新山響平 | 青森/107期 |
9 | 脇本雄太 | 福井/94期 |
レースレポート
誰が先頭となるのか。緊張感を纏ってスタートしたレース。
古性、平原、そして清水が誘導員の後ろを得ようと上がっていく。
古性と平原が見合うような形が一瞬あったが、先頭に出たのは平原。
平原が前を取ったことで真杉-平原の関東ラインが先頭、脇本-古性の近畿ラインがその後ろ、続いて単騎の清水、南関東の北井-郡司-岩本、そして最後尾に単騎の新山となった。
グランプリは400mを7周回。2825mのレース。選手たちは大声援を受けながら周回を重ねていく。
動いた北井
レースが動き出したのは残り2周前の3コーナーから。6番手だった北井がラインを引き連れて位置を上げていく。
先頭だった真杉-平原は抗うことなく、南関東の3人を前に入れて残り1周半。
ここで脇本は車間を空けて後ろで発進する機会を待つ。
怪物脇本 ケタ違いの脚力を見せる
残り1周半を切り、脇本が猛スピードで加速していく。
脇本-古性、そして後ろには清水が続き加速していくと、先頭だった北井の反応が遅れて一気に3人が前へと抜け出していき、最終周回へ。
前は脇本-古性、清水、そして遅れながらも位置を上げてきた新山が4番手。郡司が続き、関東ラインと岩本は最後尾。
先頭の脇本がスピードを落とさずグングン進むと、後続からの攻めを許さずに古性を引き連れて最終ストレートへ。
最後は古性 記念すべき地で再び戴冠
前の3人の勝負となったKEIRINグランプリ2024。
脇本の外から加速した古性が先着。2着争いは脇本と清水。しかし、ここまででレースを破壊する驚異的なスピードを見せた脇本が最後に失速。清水が2着となり、脇本が3着となった。
レース後にはお互いの奮闘を称え合った脇本と古性。
古性は3年前に日本一となった思い出の地で、自身2度目となる日本一へと再度上り詰める結果を果たした。
競走結果
着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B | 個人状況 |
1 | 1 | 古性優作 | 11.3 | 差し | |||
2 | 6 | 清水裕友 | 3/4車身 | 11.3 | マーク | ||
3 | 9 | 脇本雄太 | 1/2車輪 | 11.5 | HB | ||
4 | 3 | 郡司浩平 | 3/4車輪 | 11.1 | |||
5 | 8 | 新山響平 | 1車身1/2 | 11.3 | |||
6 | 5 | 岩本俊介 | 1/2車身 | 10.9 | |||
7 | 4 | 眞杉匠 | 1/2車輪 | 11.2 | |||
8 | 2 | 平原康多 | 1/2車輪 | 11.1 | |||
9 | 7 | 北井佑季 | 7 車身 | 11.8 |