2019年大会で更新された日本記録
個人パシュート
女子個人パシュートでは梶原悠未が日本記録を約5秒更新し、同種目4連覇を達成。男子個人パシュートでは現在日本競輪選手養成所に在所中の窪木一茂が、日本記録を約5秒更新して優勝。2連覇と、自身3度目の優勝を成し遂げた。
チームパシュート
チームブリヂストンサイクリング(沢田桂太郎、橋本英也、窪木一茂、近谷涼、予選:沢田桂太郎)が日本記録を約0.3秒更新して優勝。
なお、この記録は沢田桂太郎、今村駿介、窪木一茂、近谷涼のメンバーで出走した2020世界選手権にて更新されている。世界選手権では予選で敗退したものの、世界の舞台で日本記録を更新することが叶ったことで、着実な進化を遂げていることが証明されたといえる。全日本選手権はそのプロローグでもあった。
華麗な勝ち方をした選手
印象的な勝ち方をした選手・チームを何人か挙げていこう。
まず第一に触れたいのは梶原悠未。2020世界選手権の女子オムニアムで優勝し、世界チャンピオンとなった彼女だが、その2019-2020シーズンの始まりに行われた全日本選手権では、出場したすべての種目(個人パシュート、マディソン、ポイントレース、チームスプリント、オムニアム※)で優勝。「国内敵なし」の状態で世界との戦いをスタートさせたのが昨シーズンだった。
※2019年は「全日本トラック」と「全日本オムニアム」が別日程で行われた。
また、梶原と中村妃智がペアを組んだマディソンも「圧勝劇」だった。この2選手は東京オリンピック女子マディソンに出場するペアとして内定しているが、中村のインタビューから考えると、代表として中村が選出されるための「最初の一手」がこの勝利だったとも言えそうだ。
他にはチームスプリントに出場したDream Seeker Racing Team(雨谷一樹・新田祐大・深谷知広)が予選&決勝で1日に2度、大会記録を更新。
この後に行われたトラックワールドカップに出場したチームスプリントメンバーは、日本記録の更新や・メダル獲得と、我々に大きな夢を見せてくれた。
また、ケイリンで2位となった中野慎詞も印象的。競輪選手かつ強化指定選手が顔を揃える中、唯一の大学生(早稲田大学)として決勝へ進出し、2位を勝ち取った。当時は大学所属として出場していたが、今回はDream Seeker Racing Teamのメンバーとして出場する。
昨年の様子はこちらから:
2019全日本トラック
2019全日本オムニアム