男子短距離
日本
日本からは山﨑賢人、小原佑太、寺崎浩平、長迫吉拓、中野慎詞、太田海也のフルメンバーが日本ナショナルチーム、チーム楽天Kドリームスよりエントリー。中野、太田にとっては初のネーションズカップ出場となる。
スター選手たちを擁する「強豪国」
オランダ
世界トップに君臨する絶対王者オランダ。
世界選手権のスプリント・ケイリンにて2連覇を達成中のハリー・ラブレイセン。1kmTT*を2連覇中のジェフリー・ホーフラント。男子短距離の個人3種目では、この2人によってアルカンシェルが独占されている。
※2023年のネーションズカップでは1kmTTは実施されない
そこにロイ・バンデンバーグが加わったチームスプリントでは、2021年の世界選手権にて優勝、2022年には銀メダルを獲得。
さらに2022年の「ネーションズカップ」や「U23ヨーロッパ選手権」で成績を残している若手のタイマン・ファンルーンも加わり、弱くなる兆しが見当たらない。短距離全種目でメダル争いに絡んでくるだろう。
『2021世界選手権トラック』のメダリスト一覧はコチラ
オーストラリア
その「王者オランダ」を、世界選手権のチームスプリントにてくだしたのがオーストラリアチーム。
このメンバーの中でも特に注目したいのが、若手のマシュー・リチャードソン。
世界選手権スプリントでは銀メダルと、ラブレイセンに対して「あと一歩」だったが、世界選手権後に実施された『2022 UCIトラックチャンピオンズリーグ』ではとうとうラブレイセンに打ち勝ち、総合優勝を果たしている。
熱狂を生んだ逆転劇 新チャンピオンはリチャードソン【短距離】&イムホフ【中距離】/『UCIトラックチャンピオンズリーグ』第5戦・ロンドン大会
コロンビア
ネーションズカップ第1戦には、コロンビアから男女合わせて4選手が出場する(いずれも短距離選手)。この4選手すべてが、2022シーズンのネーションズカップで複数のメダルを獲得しているのだから恐ろしい話だ。
特にケビン・キンテロは『2022ネーションズカップ第2戦』のケイリンにて、マシュー・リチャードソンを制して優勝となっている。
フランス
フランスからは2022年のネーションズカップなどでメダルを獲得してきたライアン・エラル、セバスチャン・ビジエ、メルビン・ランデルニューらがエントリー。
世界選手権9勝の経歴を持つグレゴリー・ボシェがコーチを務めるフランス短距離チーム。自国開催となる2024パリオリンピックに向け、どんな走りを見せてくれるのか要注目だ。
ドイツ
ドイツからは過去に短期登録選手として日本の競輪でも活躍したシュテファン・ボティシャーをはじめ、マキシミリアン・ドルンバッハやマーク・ユルチックなど、2022年のネーションズカップでメダルを獲得している選手がエントリー。
今大会では実施されない1kmTでも好成績を残している以上のメンバー。スプリント・ケイリン・チームスプリントのみのプログラムにて、その体力と気力を爆発させてくるかもしれない。
その他の注目選手
ジャック・カーリン(イギリス)
2022年の主な成績:
「世界選手権」チームスプリント3位
「ネーションズカップ第2戦」スプリント3位
サム・デイキン(ニュージーランド)
2022年の主な成績:
「ネーションズカップ第3戦」ケイリン3位
アジズルハスニ・アワン(マレーシア)
東京2022オリンピックのケイリンで銀メダルを獲得して以降、しばらく国際大会に姿を見せていなかったアワン。というのも、心臓の手術のために戦線離脱していたのだった。2022年に手術を終え、2022シーズンラストイベントであるトラックチャンピオンズリーグにて競技に復帰。2023シーズンも無事に姿を見せてくれる。
主な成績:
「東京2020オリンピック」ケイリン2位
「トラックチャンピオンズリーグ」出場