女子短距離
日本
佐藤水菜、梅川風子、太田りゆのフルメンバーが出場する日本女子短距離。もちろんスプリントアジアチャンピオンである太田りゆや、世界選手権ケイリン銀メダルの佐藤水菜は他国から警戒されるだろうが、チームの命題は「チームスプリントでのオリンピック枠獲得」である。
2022世界選手権では日本記録の更新ができたものの、結果は7位。オリンピックポイント上位8国が出場枠を獲得できるのでひとまず射程圏内には入れているが、まだまだステップアップが必要なポジションだ。梅川はインタビューにて「4位以上は強いからそれは先の課題として、まずは5位あたりに食い込みたい」と述べている。
メダルの有無だけが結果ではない。こういった「オリンピックに向けた戦略」の点にもぜひご注目を。
スター選手たちを擁する「強豪国」
フランス
2024パリオリンピックの開催国であるフランス。同じくフランスで開催された『2022世界選手権トラック』ではマチルド・グロがスプリントを、タキ マリー ディヴィン・クアメが500mTTにて新女王に輝いた。
以上の2人にジュリ・ミシャウが加わったチームスプリントでは、2022年のネーションズカップでメダルを獲得している。
ドイツ
『2021世界選手権トラック』にて女子短距離の金メダルを総なめにしたリー ソフィー・フリードリッヒとエマ・ヒンツェ。リー ソフィー・フリードリッヒは2022年の世界選手権でもケイリンで2連覇を達成。同種目にて2年連続銀メダルを獲得している佐藤水菜の最大のライバルだ。チームスプリントでも世界記録の樹立とともに2連覇を達成している。
2022年の『U23 UECヨーロッパ選手権トラック』にて3冠を達成した若手選手、アレッサ カトリオナ・プロップスターにも注目したい。
カナダ
「東京2020オリンピック」のスプリント金メダリストであるケルシー・ミシェル、ケイリン銅メダリストのローリン・ジェネストを擁するカナダ。
2022年は世界選手権でのメダル獲得こそならなかったが、ネーションズカップではケルシー・ミシェルによる第1戦のスプリントと第2戦のケイリンで優勝したほか、複数枚のメダルを獲得している。
チームスプリントでは以上の2人にサラ・オルバンが加わり、メダルの積み上げに貢献した。
その他の注目選手
クリスティーナ・クロナン(オーストラリア)
2022年の主な成績:
「ネーションズカップ第2戦」500mTT優勝
マーサ・バヨナ(コロンビア)
2022年の主な成績:
「ネーションズカップ第1戦」500mTT優勝、ケイリン2位、スプリント3位
「ネーションズカップ第2戦」スプリント3位
「ネーションズカップ第3戦」500mTT・ケイリン優勝、スプリント2位
ミリアム・ヴェチェ(イタリア)
2022年の主な成績:
「ネーションズカップ第1戦」500mTT 2位
「ネーションズカップ第2戦」500mTT 3位
ソフィー・ケープウェル(イギリス)
2022年の主な成績:
「世界選手権」チームスプリント3位
ステフィー・ファンデルピート(オランダ)
2022年の主な成績:
「世界選手権」ケイリン3位
「ネーションズカップ第1戦」チームスプリント優勝
「ネーションズカップ第2戦」チームスプリント2位
エルレス・アンドリュース(ニュージーランド)
2022年の主な成績:
「ネーションズカップ第3戦」ケイリン2位、スプリント3位
「コモンウェルスゲームズ」ケイリン・スプリント・チームスプリント優勝
郭裕芳 グオ・ユーファン(中国)
2022年の主な成績:
「世界選手権」500mTT3位、チームスプリント2位
「ネーションズカップ第3戦」500mTT 2位、チームスプリント優勝
ウルスラ・ロス(ポーランド)
2022年の主な成績:
「UECヨーロッパ選手権」ケイリン2位、チームスプリント3位
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2022年に開催された主要大会のメダリストは以下記事をチェック
『2022世界選手権トラック』
『2022ネーションズカップ第1戦』, 『2022ネーションズカップ第2戦』, 『2022ネーションズカップ第3戦』
『2022コモンウェルスゲームズ』
『2022 UECヨーロッパ選手権トラック』
『2022トラックチャンピオンズリーグ』