その年の女子競輪選手No.1を決定するレース『ガールズグランプリ』。12月29日(月)に平塚競輪場で開催される今年も、強力なメンバーが顔を揃えることになった。
この記事では今年で4回目の『ガールズグランプリ』出場となる、坂口楓華選手のプロフィールを紹介する。
坂口楓華プロフィール
さかぐち・ふうか(愛知/112期)
| デビュー年 | 2017年 |
| ガールズグランプリ出場歴 *…優勝 |
2021、2023、2024 |
| 出場権獲得 | 獲得賞金上位 |
学生時代はロードレース・シクロクロスの選手として活動してきたが、高校3年の時に出場したトラック競技の大会をきっかけに競輪選手の道へ。
「持久タイプじゃなかった」とロードレースから離れたが、2022年より元選手の市田佳寿浩氏に指導を受けるようになったことで「ゴール前までタレずに走り切れるようになった」「土台ができたことで、眠っていた持久力が目覚めた」という。2023年には2年ぶりのガールズグランプリにも出場した。
2024年には『ガールズケイリンコレクション』で優勝。自身初のビッグタイトル獲得ではあったが、これ以降他の選手からの警戒が強くなり、レースにおけるプレッシャーにも悩むようになったという。
そんな苦悩の1年の先で走った『ガールズグランプリ2024』では残り1周6番手から果敢に攻め、そこから最終ストレート直前まで先頭をキープするという強い走りを見せた。最終順位こそ4位だったものの、レース後に坂口がXに投稿したポストには「感動した」「かっこよかった」など、ファンから100件近いコメントが寄せられたように、強者の集う大舞台で一際光る走りだったと言えるだろう。
迎えた2025年。腰痛に悩まされるタイミングがありつつもF1グレードでは勝率71.4%、F2では91.8%の安定した成績で賞金を積み上げる。G1レースは『競輪祭女子王座戦』以外は決勝進出ができていないが、いずれも「あと一歩」の惜しいところでの敗退ではある。
| 4月 | オールガールズクラシック | 準決勝敗退(4着) |
| 6月 | パールカップ | 準決勝敗退(4着) |
| 8月 | 女子オールスター競輪 | 準決勝敗退(3着) |
| 11月 | 競輪祭女子王座戦 | 決勝戦進出(落車棄権) |
直前の『競輪祭女子王座戦』では決勝戦で落車し、予後が気になるところではあるが、11月29日には地区プロの会場に赴くなど、回復している様子が伺われる。
かける想いはトップクラス。昨年のガールズグランプリのような、強いレースの再演を期待したい。
参考:KEIRIN.jp
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ガールズグランプリとは?
2023年から新たにG1グレードが追加された、ガールズケイリンの最高峰レース。ビッグレース(G1)の優勝者と、賞金獲得上位の7選手のみが出場できる。
男子と異なり選手同士の連携がないため、選手個々の力、メンタルの強さ、戦術が際立つレースとも言える。自分との戦いを勝ち抜いた選手だけが立つことのできる、年に一度の晴れ舞台だ。
2025年には4つ目のガールズG1『女子オールスター競輪』が新設され、ガールズG1は全部で4つとなった。
ガールズグランプリ2025選考基準
選考期間:2025年1月~2025年11月(2025年度競輪祭女子王座戦最終日)
・開催時L級在籍
1)選考期間におけるG1優勝者
2)世界選手権自転車競技大会ケイリンで1位となった者
3)選考期間における選考用賞金獲得額上位者
(同額の場合は1月~10月開催までの平均競走得点上位者)
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