その年の女子競輪選手No.1を決定するレース『ガールズグランプリ』。12月29日(月)に平塚競輪場で開催される今年も、強力なメンバーが顔を揃えることになった。
この記事では競輪一本に絞った1年を駆け抜けた、梅川風子選手のプロフィールを紹介する。
梅川風子プロフィール
うめかわ・ふうこ(東京/112期)
| デビュー年 | 2017年 |
| ガールズグランプリ出場歴 *…優勝 |
2018、2019、2020、2023 |
| 出場権獲得 | 獲得賞金上位 |
スピードスケートの推薦入学で高校に進学。しかし足を怪我したことで「スケートを辞めるなら学校も辞める」と思い詰めてしまい、高校を中退する。だがその後、高校卒業程度認定試験を取得し「スケートに再挑戦したい」と大学に進学。全日本学生選手権で優勝するほどの努力を重ねた。
24歳からは競輪に転向。デビュー翌年の2018年から『ガールズグランプリ』に出場し、自転車でもその才能を開花させる。2020年にはトラック競技の日本ナショナルチームにも加入し、世界を相手に己の走りを磨き上げてきた。
国際大会デビュー戦となった2021年の『ネーションズカップ第2戦(香港)』女子スプリントでいきなり銅メダルを獲得したほか、数多くのメダルを獲得したが、2024年の『世界選手権トラック』を最後に代表選手を引退。ラストレース(ケイリン)は5位の結果だった。
競輪一本に切り替えた初年となる2025年は65本のレースを走り、その3連対率(3着以内に入った確率)は96.9%。G1レースだけを見ても、準決勝で落車してしまった『女子オールスター競輪(G1)』を除けばいずれも決勝に進出しており、最終成績は準優勝、3位、4位となっている。着実に獲得賞金を積み上げ、『ガールズグランプリ2025』の出場権を獲得した。
| 4月 | オールガールズクラシック | 決勝3位 |
| 6月 | パールカップ | 決勝4位 |
| 8月 | 女子オールスター競輪 | 準決勝敗退(落車棄権) |
| 11月 | 競輪祭女子王座戦 | 準優勝 |
出場確定後のSNSポストでは「競技を引退して約1年!またこの舞台に立てるよう支えてくれた皆さんに感謝」と綴った梅川。圧倒的な強さを放ち、そしてナショナルチームでも切磋琢磨してきた佐藤水菜が最大のライバルとなる。舞い戻った大舞台で、どのような走りを見せるのか注目したい。
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参考:KEIRIN.jp
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ガールズグランプリとは?
2023年から新たにG1グレードが追加された、ガールズケイリンの最高峰レース。ビッグレース(G1)の優勝者と、賞金獲得上位の7選手のみが出場できる。
男子と異なり選手同士の連携がないため、選手個々の力、メンタルの強さ、戦術が際立つレースとも言える。自分との戦いを勝ち抜いた選手だけが立つことのできる、年に一度の晴れ舞台だ。
2025年には4つ目のガールズG1『女子オールスター競輪』が新設され、ガールズG1は全部で4つとなった。
ガールズグランプリ2025選考基準
選考期間:2025年1月~2025年11月(2025年度競輪祭女子王座戦最終日)
・開催時L級在籍
1)選考期間におけるG1優勝者
2)世界選手権自転車競技大会ケイリンで1位となった者
3)選考期間における選考用賞金獲得額上位者
(同額の場合は1月~10月開催までの平均競走得点上位者)
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