その年の女子競輪選手No.1を決定するレース『ガールズグランプリ』。12月29日(月)に平塚競輪場で開催される今年も、強力なメンバーが顔を揃えることになった。
この記事では名実ともに「世界最強」である、佐藤水菜選手のプロフィールを紹介する。
佐藤水菜プロフィール
さとう・みな(神奈川/114期)
| デビュー年 | 2018年 |
| ガールズグランプリ出場歴 *…優勝 |
2019、2020、2022、2023*、2024 |
| 出場権獲得 | G1優勝 (オールガールズクラシック、パールカップ、女子オールスター競輪、競輪祭女子王座戦) |
世界選手権のケイリン種目で2連覇している、世界チャンピオンの佐藤。
初優勝した2024年大会は、パリオリンピック直後の世界選手権で、次のオリンピックに向けたポイント争いはまだ始まっていなかったこともあり、「出場していない海外選手もいて、正直に言うとラッキーで取れたようなメダル」と語っていた。
しかし2025年大会も優勝し、加えてスプリント種目でも銀メダルを獲得したとなると、彼女の強さに疑いはない。
その脚力とレースセンスは、国内の競輪でも存分に発揮された。
2025年、ガールズケイリンのG1に新たに『女子オールスター競輪』が加わり、ガールズG1は全部で4つに。その4つのG1ですべて勝利し、佐藤は「優勝候補筆頭」としてガールズグランプリへ出場することとなった。
前述したG1の表彰セレモニーでは、涙を見せるシーンもあった佐藤。軽やかなキャラクターを見せる選手だが、向けられる期待、自身が背負うものに無頓着な選手では決してない。
年間グランプリスラムがかかる、そして地元地区開催となる『ガールズグランプリ2025』。期待が大きいからこそ、それをどのように力に変えてレースをするか、注目していきたい。
ちなみに本年のガールズグランプリ出場条件には「世界選手権のケイリン種目で優勝」という項目もある。G1すべて優勝に加え、この条件もクリアしており、さらに獲得賞金でも1位となっている佐藤は、「ガールズグランプリ2025選考基準全部クリア」である。この先10年このような選手は現れるのであろうか、いや、達成できるのは佐藤水菜だけなのでは……と思わされてしまうところ。
参考:KEIRIN.jp
他の選手のプロフィールを見る▼
佐藤水菜
児玉碧衣
久米詩
尾崎睦
坂口楓華
梅川風子
山原さくら
佐藤水菜の関連トピック▼
ガールズグランプリとは?
ガールズケイリンの最高峰レース。2023年(令和5年)度からこのレースを頂点とした新たなレース体系が決定され、GP格付けとなった。
年間4つのビッグレース(G1)*の優勝者と、賞金獲得上位の7選手のみが出場できる。
男子と異なり選手同士の連携がないため、選手個々の力、メンタルの強さ、戦術が際立つレースとも言える。自分との戦いを勝ち抜いた選手だけが立つことのできる、年に一度の晴れ舞台だ。
2025年に新たなG1レース『女子オールスター競輪』が誕生した
ガールズグランプリ2025選考基準
選考期間:2025年1月~2025年11月(2025年度競輪祭女子王座戦最終日)
・開催時L級在籍
1)選考期間におけるG1優勝者
2)世界選手権自転車競技大会ケイリンで1位となった者
3)選考期間における選考用賞金獲得額上位者
(同額の場合は1月~10月開催までの平均競走得点上位者)
KEIRIN.jp>競輪資料室>グレードレース等選考基準一覧表