梅川風子が自転車トラック競技から引退することが、自身のコラムにて発表された。

最後のレースは世界選手権ケイリン決勝

佐藤水菜と同時に果たした2020年のナショナルチーム入りから、約4年間にわたり日本女子短距離チームで活躍してきた梅川風子。
国際大会デビュー戦となった2021年の『ネーションズカップ第2戦(香港)』女子スプリントでいきなり銅メダルを獲得したほか、数多くのメダルを獲得。

梅川風子/Fuko Umekawa, Women's Sprint, TISSOT UCI TRACK CYCLING NATIONS CUP - HONG KONG

2021年ネーションズカップ第2戦(香港) スプリント

太田りゆ, 佐藤水菜, 梅川風子, 女子スプリント, WOMEN'S Sprint, 2023アジア選手権トラック, 2023 Asian Track Championships Nilai, Malaysia

2023アジア選手権トラック チームスプリント

最後のレースとなったのは、先日開催された『世界選手権トラック』ケイリンの決勝(5位)。
佐藤水菜とともに世界トップを決める舞台へと駒を進め、その実力を遺憾なく発揮した。

梅川風子,女子ケイリン 決勝, Women's Keirin, 2024世界選手権トラック バレラップ, 2024 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK

2024世界選手権トラック 女子ケイリン決勝

競輪に全力投球

本人のコラムによると、引退の理由はさまざまとしながら、「『命を削るようなこの舞台にもう挑めそうにない』と力尽きたような感覚」があることが綴られつつ、「頭と体をフルで使い何レースも走る『苦しい楽しさ』は、挑戦した意味を大きく示してくれる素晴らしい時間でした」と、競技生活で得たもの、そして支えてくれた方への感謝が語られた。

コラムでは今後は競輪一本で奮闘する旨が告げられており、11月8日から出場していた立川競輪では完全優勝を達成。
この後は、昨年優勝を果たした小倉競輪場での『競輪祭女子王座戦(G1)』への出場が予定されている。

参照:チーム楽天Kドリームス > ふ〜こらむ

梅川風子 トラック競技での主な実績

最後にトラック競技選手としての実績を振り返る。

2020年

・自転車トラック競技日本ナショナルチーム(女子エリート 強化指定選手B)に加入
・『全日本選手権トラック』ケイリン優勝、スプリント銀メダル

梅川風子がデビュー戦で全日本チャンピオン・女子ケイリン/2020全日本自転車競技選手権大会トラック

2021年

・「強化指定選手A」に昇格
・『ネーションズカップ第2戦(香港)』スプリント銅メダル
・『全日本選手権トラック』チームスプリント優勝、スプリント優勝、ケイリン銀メダル

女子スプリントで小林優香&梅川風子がメダル獲得/ネーションズカップ第2戦・香港

2022年

・『ジャパントラックカップⅠ』スプリント優勝
・『ジャパントラックカップⅠI』スプリント銅メダル、ケイリン銀メダル
・『全日本選手権トラック』スプリント銀メダル、ケイリン銀メダル、500mTT銀メダル

世界王者を撃破し優勝 梅川風子/女子スプリント 『2022ジャパントラックカップ I 』

2023年

・『ネーションズカップ第1戦(ジャカルタ)』ケイリン銅メダル
・『全日本選手権トラック』スプリント銅メダル、ケイリン銅メダル、500mTT銅メダル
・『アジア選手権トラック』スプリント銅メダル、ケイリン銀メダル、チームスプリント銀メダル
・『ジャパントラックカップⅠ』スプリント銅メダル、ケイリン銅メダル
・『ジャパントラックカップⅠI』スプリント銅メダル、ケイリン銀メダル

佐藤水菜が金、梅川風子が銅 パリに向けて好発進 女子ケイリン/2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦(ジャカルタ)

太田、佐藤、梅川、3人が日本記録を更新 女子スプリント/2023アジア選手権トラック

2024年

・『ジャパントラックカップI』スプリント銀メダル
・『ジャパントラックカップII』スプリント銀メダル、ケイリン銀メダル
・『全日本選手権トラック』スプリント銀メダル、ケイリン金メダル
・『世界選手権トラック』ケイリン5位

梅川風子が力の違いを見せて優勝 女子ケイリン/2024全日本選手権トラック

梅川選手へのインタビュー記事も、後日記事化を予定している。