2025年11月21日、小倉競輪場。『競輪祭女子王座戦(G1)』を制したのは佐藤水菜。
アクシデントも発生したレースだったが、見事に1着でフィニッシュラインを駆け抜け、年間グランドスラムを達成した。
レースの模様をレポートする。
競輪祭女子王座戦 決勝 12R
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| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 佐藤水菜 | 神奈川/114 |
| 2 | 梅川風子 | 東京/112期 |
| 3 | 大浦彩瑛 | 神奈川/126期 |
| 4 | 那須萌美 | 宮崎/114期 |
| 5 | 仲澤春香 | 福井/126期 |
| 6 | 坂口楓華 | 愛知/112期 |
| 7 | 尾崎睦 | 神奈川/108期 |
レースレポート
スタート後、真っ先に先手を取ったのは坂口。那須-仲澤-梅川と続き、佐藤と尾崎が並走、最後方から大浦という形に。
佐藤と尾崎の並走は長く続くも内の佐藤は譲らず、尾崎は梅川の前へ。直後に梅川が位置をあげ、最終的には佐藤の前に尾崎が入るというやや落ち着かない道中。
ようやく隊列が一本になった頃にはもう残り1周半。
誘導員から少し距離を空けて坂口-那須、間にぽつんと仲澤、梅川-佐藤-尾崎-大浦となった直後に、佐藤がじわっと進出を開始。
残り1周を迎える直前で、一気にギアを上げた佐藤。
前では仲澤が先頭に出るが、佐藤が世界を制したスピードであっという間に集団を飲み込み最終周へ。梅川は佐藤へ飛びつきたい構えだったが、やや遅れ6番手となってしまう。
残り半周。佐藤が軽快に先頭を駆けるなか、番手に収まった仲澤が動いていこうとするが、佐藤の後輪に接触する形になり落車。その影響で、直後にいた坂口、後方にいた尾崎、大浦も落車してしまう。
佐藤、那須、梅川の3人の争いとなり、アクシデントをうまく切り抜けた梅川が最後の直線で佐藤を追い詰めるが、1/4車輪差逃げ切って優勝。
2着に梅川、3着に那須。
仲澤、尾崎、大浦の順で再乗し入線するが、審議の結果仲澤は過失走行で失格に。坂口は棄権となった。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B | 個人状況 |
| 1 | 1 | 佐藤水菜 | 12.2 | 逃げ | |||
| 2 | 2 | 梅川風子 | 1/4車輪 | 11.7 | 差し | ||
| 3 | 4 | 那須萌美 | 4車身 | 12.3 | |||
| 4 | 7 | 尾崎睦 | 落再入 | ||||
| 5 | 3 | 大浦彩瑛 | 落再入 | ||||
| 落車棄権 | 6 | 坂口楓華 | |||||
| 失格 | 5 | 仲澤春香 | 過失走行 落再入 入線順位:4 |
記録づくめの優勝
これで今年のガールズG1である
オールガールズクラシック(岐阜)
パールカップ(岸和田)
女子オールスター(宇都宮)
競輪祭女子王座戦(小倉)
ですべて優勝、年間グランドスラムという偉業を成し遂げた佐藤水菜。
さらに、自身が持つG1優勝記録を6に伸ばした。
圧倒的な力を誇示し勝利を重ねる佐藤だが、表彰式では感極まる場面も見せたのが印象的であった。
年末の『ガールズグランプリ』で優勝すると、年間グランプリスラムというさらなる金字塔を打ち立てることとなる。その結末にも、注目したい。













