その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2024年は12月30日、静岡競輪場で行われる。
この記事では14回目のKEIRINグランプリ出場となる、平原康多選手を紹介する。
平原康多プロフィール
ひらはら・こうた(埼玉/87期)
デビュー年 | 2002年 |
KEIRINグランプリ出場歴 *…優勝 |
2008、2009、2010、2013、 2014、2015、2016、2017、 2018、2019、2020、2021、 2022 |
出場権獲得 | G1優勝 (日本選手権競輪) |
「飽くなき探求者」と自身を表現する平原。乗り方や、身体の使い方などによって大きな変化が生まれる自転車には、無限の可能性がある——そう言って自転車にのめり込み、楽しみつつ、トップ競輪選手として活躍を続けてきた。その姿勢に共感する選手は多く、若手からの信頼も厚い。
平原が2002年から築いてきたキャリアは圧巻のもので、2008年のKEIRINグランプリ初出場以来、合計13回も競輪界最高峰レースに出場(2024年で14回目)。特に2013年からは10年連続で出場し、S級S班の座に座り続けた。
しかし2023年は落車による骨折や股関節の捻挫、さらに怪我からの復帰の過程で椎間板ヘルニアも発症するなど、不調に苦しむ1年に。選考期間終了までに遅れを取り戻すことが叶わず、10年ぶりにS級S班の座から陥落する結果となった。
「脇本(雄太)のような強い出てきて、競輪界全体がスピード化となりました。落車もありますが、それ(スピード競輪)を何年も追いかけて体を壊したようなところもあります」
辛い1年を過ごした平原だったが、2024年3月には通算500勝を達成。続いて5月に行われた日本選手権競輪(競輪ダービー)にて、3年ぶりのG1優勝を果たす。
「20年以上やっていて、ずっと勝つことができなかった大会でした。大怪我からの浮上途上で優勝できたのは、家族やファン、練習仲間の支えがあったからこそです」
と、表彰式では感極まり涙を見せるシーンもあった。
苦難を乗り越えて再び掴み取ったKEIRINグランプリ出場権。キャリアの長い平原だが、まだグランプリ優勝の経験はない。再起の年の暮れに最高の花を咲かせられるか、期待したい。
参考:けいりんマルシェ
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KEIRINグランプリとは?
毎年年末に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2024年の優勝賞金は昨年より300万円上がり、1億3300万円。
その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。
KEIRINグランプリ2024選考基準
以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。
・G1レース優勝者
・ パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者(選考時SSまたはS1在籍)
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2024年1月〜11月(競輪祭最終日)
KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ