その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2024年は12月30日、静岡競輪場で行われる。

この記事では若者から「憧れの選手」として名が挙がることも多い、新山響平選手を紹介する。

新山響平プロフィール

新山響平, 選手紹介, オールスター競輪(G1), 平塚競輪場

しんざん・きょうへい(青森/107期)

デビュー年 2015年
KEIRINグランプリ出場歴
*…優勝
2022、2023
出場権獲得 獲得賞金上位

高校時代から自転車競技に心血を注いできた新山。競輪学校(現:競輪選手養成所)の卒業記念レースで優勝、トラックナショナルチームにも加入し、競輪と自転車トラック競技の両輪で活動してきた。

トラック競技に区切りをつけたのは、2022年の秋。東京オリンピックが終了し、若手がパリオリンピックを目指して研鑽していく中で「ネーションズカップなどで結果を出せず、この先競技で強くなれる感触が無く、気持ちも折れかけていた」「(競技の結果を)競輪に持ち込んでしまい、競輪も悪くなる事が怖い気持ちがあった」と約3年の代表チーム生活に終止符を打った。

だが新山が結果を出したのも、2022年の秋。KEIRINグランプリ出場をかけたラストチャンスである『競輪祭(G1)』で優勝し、初のグランプリ出場を決めた。

新山響平, 競輪祭, 小倉競輪場

優勝後のインタビューでは「競技をやっているときは『競輪がダメなら競技で、競技がダメなら競輪で』という考えもあったかもしれないです。競技をやめて競輪しか走るところがなくなったので、より緊張感を持って走れているのだと思います」と語ると同時に「ナショナルチームで学んだ練習や調整の方法にアレンジを加えて、現在のトレーニングを行なっている」とナショナルチームでの経験が着実に活きていることもコメントした。

新山響平や児島直樹らトップ選手が直接指導「全国高体連トラック全国合宿」

2023年、2024年ともにG1タイトルこそなかったものの、賞金を積み上げてグランプリ連続出場を決めた新山。S級S班になった直後は走りに迷いもあったが、今ではそれも落ち着き、学生や競輪選手養成所の候補生といった若い選手から「憧れの選手」として名前を聞くことも多くなってきた。

3回目のKEIRINグランプリ。これまで共に戦ってきた北日本の先輩が不在の中、どのような走りをするのか注目が集まる。ナショナルチームメンバーとして過ごした馴染み深い静岡の地で、3度目の正直なるか。

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KEIRINグランプリとは?

毎年年末に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2024年の優勝賞金は昨年より300万円上がり、1億3300万円

その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。

KEIRINグランプリ2024選考基準

以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。

・G1レース優勝者
・ パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者(選考時SSまたはS1在籍)
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2024年1月〜11月(競輪祭最終日)

KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ

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