その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2024年は12月30日、静岡競輪場で行われる。

この記事ではキャリア16年目にして初出場、岩本俊介選手を紹介する。

岩本俊介プロフィール

岩本俊介, 決勝進出, 日本選手権競輪(競輪ダービー), いわき平競輪場

いわもと・しゅんすけ(千葉/94期)

デビュー年 2008年
KEIRINグランプリ出場歴
*…優勝
出場権獲得 獲得賞金上位

学生時代は陸上競技で活躍。大学時代には関東インカレで優勝するまでの実力を誇っていたが、その後競輪選手へ転身、2008年にプロデビューを果たした。デビュー翌年からG1レースに出場するも、長らく決勝の舞台に手が届かずにいた岩本。

流れが大きく変わったのは、デビュー16年目となる2024年。年の初めに通算400勝を達成し、その後5月に行われた日本選手権競輪(競輪ダービー)で初めてG1の決勝に進出、2位に入る大躍進を遂げる。

「初のG1決勝で2着というのはびっくり。夢みたい。あんなに伸びていると思いませんでした。G1決勝でお客さんの車券に絡めたのが競輪選手として嬉しいです」

ダービー準優勝の成績に加え、その後も賞金を積み上げた結果、滑り込み9位の形でKEIRINグランプリ2024への切符を手に入れることとなった。

岩本俊介, 決勝, 日本選手権競輪(競輪ダービー), いわき平競輪場

長年自力選手として風を切ってきた岩本。「この歳になるまで自力で通してやってきて、(いざ番手に回る際には)普段縦踏んでるぶん少し自転車が出る、ということはある」と語る。KEIRINグランプリ2024をどのような作戦で走るのかはまだわからないが、初の大舞台でどのような走りを見せるのか注目したい。

参考:けいりんマルシェ

他の選手のプロフィールを見る▼

郡司浩平
平原康多
北井佑季
古性優作
脇本雄太
眞杉匠
清水裕友
新山響平

岩本俊介の関連トピック▼

【並び予想】関東の5選手が決勝へ 並びはどうなる?『第78回日本選手権競輪(G1)』6日目 5月5日/いわき平競輪場

平原康多がダービーを制す KEIRINグランプリ2024出場権獲得、SS返り咲き『第78回日本選手権競輪(G1)』6日目 5月5日/いわき平競輪場

KEIRINグランプリとは?

毎年年末に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2024年の優勝賞金は昨年より300万円上がり、1億3300万円

その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。

KEIRINグランプリ2024選考基準

以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。

・G1レース優勝者
・ パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者(選考時SSまたはS1在籍)
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2024年1月〜11月(競輪祭最終日)

KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ

『KEIRINグランプリ2024』出場予定選手決定! 選ばれし「S級S班」はこの9人

昨年のレースレポート▼

「嬉しい、それしかない」松浦悠士が初戴冠『KEIRINグランプリ2023』