その年の競輪選手No.1を決定するレース『KEIRINグランプリ』。2024年は12月30日、静岡競輪場で行われる。

この記事では「スピード競輪」の代表格、脇本雄太選手を紹介する。

脇本雄太プロフィール

脇本雄太, 決勝進出メンバー, 高松宮記念杯競輪(G1), 岸和田競輪場

わきもと・ゆうた(福井/94期)

デビュー年 2008年
KEIRINグランプリ出場歴
*…優勝
2018、2019、2020、
2022*、2023
出場権獲得 G1優勝
(競輪祭)

多くの選手が「スピード競輪の代表格」として名を挙げる脇本。科学少年だったが、友人に誘われたことをきっかけに高校の自転車部に入部、自転車競技選手としてのキャリアをスタートする。2016年のリオオリンピックに出場、2020年の世界選手権でケイリン銀メダルを獲得。東京2020オリンピックではスプリント9位、ケイリン7位の成績を収め、これを区切りとして競技の第一線を退いた。

Final / Men's Keirin / 2020 Track Cycling World Championships, 脇本雄太 Wakimoto Yuta

2020世界選手権

競輪選手としては2008年に福井所属94期としてデビュー。2018年オールスター競輪の優勝を皮切りに、これまでG1を8回優勝している。東京2020オリンピック以降は長期休業があったが、復帰した2022年には2つのG1で優勝、桁違いの強さを発揮し、その年のKEIRINグランプリでも優勝を果たした。

しかしグランプリチャンピオンとして迎えた2023年、8月のオールスター競輪でキャリア史上最大の怪我を負ってしまう。「痛いどころではなく、呼吸ができなかった」と振り返るほどの大怪我をうけ2023年は「試練の1年だった」と語る。

脇本雄太, 前検日集合写真撮影, KEIRINグランプリ2023, 立川競輪場

そこから徐々に回復し、迎えた2024年。3月のウィナーズカップで優勝したほか、ビッグレースの決勝戦にもコンスタントに進出。「去年のオールスターで大怪我をしてから、本調子にない戦いが強いられている」と語りながらも、11月の競輪祭で優勝し、KEIRINグランプリ2024出場権を手にした。

グランプリには同地区の古性優作も出場。グランプリチャンピオンの経験のある2人がどのような走りを見せるのか、注目したい。

他の選手のプロフィールを見る▼

郡司浩平
平原康多
北井佑季
古性優作
眞杉匠(近日公開)
清水裕友(近日公開)
新山響平(近日公開)
岩本俊介(近日公開)

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KEIRINグランプリとは?

毎年年末に開催される、競輪界の最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の合計9選手が1発勝負で「グランプリチャンピオン」を賭けて争う。2024年の優勝賞金は昨年より300万円上がり、1億3300万円

その年をトップで走り抜けた9選手は、2000人以上の競輪選手のトップの称号「S級S班」として翌年1年間を過ごす。さらに「グランプリチャンピオン」となった選手は翌年1年間をチャンピオンとして過ごし、全てのレースで1番車で走ることとなる。

KEIRINグランプリ2024選考基準

以下の選考基準から出場選手9人、補欠1人が選ばれる。

・G1レース優勝者
・ パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者(選考時SSまたはS1在籍)
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)
・選考期間は2024年1月〜11月(競輪祭最終日)

KEIRIN.jp:検索/資料室>Gレース等選考基準一覧表>KEIRINグランプリ

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