立川競輪場を舞台として、2023年をトップで走り抜けた9選手によって繰り広げられる『KEIRINグランプリ』。毎年年末に行われる競輪界最大のレースを制したのは松浦悠士となった。松浦は5年連続5回目の挑戦にして初の戴冠。そしてグランプリの勝利によって年間の賞金王の座も手にした。

12月30日、立川競輪で実施されたのは『KEIRINグランプリ2023』。グランプリは1年間を通じ、G1の勝者と獲得賞金額のトップ選手のみが参加できる頂上決戦。このレースでの獲得賞金は1億円を超え、1年で最大にして最高峰のレースとなる。今回出走した選手たちは以下の通り。

KEIRINグランプリ2023

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 古性優作 大阪/100期
2 2 佐藤慎太郎 福島/78期
3 3 松浦悠士 広島/98期
4 4 眞杉匠 栃木/113期
5 深谷知広 静岡/96期
5 6 山口拳矢 岐阜/117期
7 清水裕友 山口/105期
6 8 新山響平 青森/107期
9 脇本雄太 福井/94期

並び一覧

脇本-古性
新山-佐藤
清水-松浦
眞杉
深谷
山口

レースレポート

レースがスタートして、まず隊列の先頭へは佐藤が走る。先頭誘導員の後ろを確保すると、同ラインの新山が前に入り、北日本ラインが先頭。

続いて単騎の深谷、中国コンビの清水と松浦、単騎の眞杉と山口、最後に近畿の脇本、古性が並び、周回を重ねていく。

7周回で争われるレースでは、毎周回大声援を受けて選手たちが通過していく。

残り2周を前にすると、後ろの動きを確認し始める選手たち。残り2周を切り先頭の新山が蛇行しながら少しずつ踏み上げていくと、残り1周半の鐘の前に動き出したのは脇本-古性の近畿ライン。

最後方から脇本と古性が位置を上げていくと、合わせて先頭の新山も踏み上げていく。

脇本は2番手の佐藤の位置まで外から攻めていくと、佐藤の素早いけん制により一旦外に振れてしまうがスピードは衰えず、残り1周で新山を追い越して脇本-古性が先頭に立つ。

脇本-古性、新山-佐藤、深谷、清水-松浦、眞杉、山口となり、1コーナーを駆け抜けていく選手たち。

勝負所となったのは2コーナーでの動き。5番手の深谷が2コーナーから外に出て前に出ていくと、清水とのラインからスイッチして深谷に続いたのは松浦。

残り半周を切って新山-佐藤を追い越して近畿ラインに近づいていく深谷と松浦は、4コーナーで近畿ラインに並びかける。最内に脇本、外に古性、その横に深谷、少し遅れて更に外から松浦、大外からは眞杉が位置を上げてくる。

最終ストレートでの勝負となったレースは、深谷が優勢かと思われたが、その外からゴールラインへと飛び込んだのは松浦。

3/4車輪差で深谷を差して、見事に先着。自身初となるKEIRINグランプリのチャンピオンに輝いた。

2着は深谷、3着は大外から飛び込んできた眞杉。4着古性、続いて山口、新山、佐藤、脇本、清水の順となった。

優勝を遂げた松浦は5年連続5回目の挑戦で初の戴冠。そして年間賞金ランキングを1位とする1憶3700万を獲得した。

ダイジェスト

競走結果

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 3 松浦悠士 11.0 差し
2 5 深谷知広 3/4車輪 11.1 捲り
3 4 眞杉匠 1/2車輪 10.9
4 1 古性優作 3/4車身 11.5
5 6 山口拳矢 1 車身 11.0
6 8 新山響平 1/2車身 11.3 H
7 2 佐藤慎太郎 1/4車輪 11.2
8 9 脇本雄太 1/2車身 11.8 B
9 7 清水裕友 3/4車身 11.3

選手インタビュー

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