金メダル3つを含む6つのメダルを獲得、ケイリンでは男女でアルカンシェルを獲得するなど、日本チームの好成績に沸いた『2024世界選手権トラック』(デンマーク・バレラップ)。
More CADENCEでも連日結果をお伝えしてきた。
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▼山﨑賢人が優勝 37年ぶり史上2人目の日本人世界王者が誕生 男子ケイリン/2024世界選手権トラック
▼窪木一茂が日本史上初の優勝 逃げ切ってアルカンシェルを獲得 男子スクラッチ/2024世界選手権トラック
▼太田海也 35年ぶりとなる銅メダル獲得 男子スプリント/2024世界選手権トラック・詳報
▼【史上初】男子チームスプリント世界選手権 銅メダル獲得/2024世界選手権トラック
▼佐藤水菜が日本史上初の銅メダル獲得 女子スプリント/2024世界選手権トラック
史上初?⚪︎⚪︎年ぶり?
メダル獲得を報じた各記事の見出しに踊る「史上初」「⚪︎⚪︎年ぶり」という文字に、「え、そうなの?」と驚いた方もいるかもしれない。
本記事では、過去の挑戦の歴史を振り返り検証していく。
第1弾として、まずは女子ケイリンから。
女子ケイリンは2002年から実施
そもそも世界選手権トラックにおいて、女子ケイリンという種目が実施されるようになったのは2002年から。
初代世界チャンピオンはリ・ナ(中国)。
この種目に日本人が出場したのは、“日本女子短距離界の第一人者”である太刀川麻也の2004年大会(メルボルン)が初めて。
この時は7-12位決定戦に出場(1回戦→敗者復活→決勝/順位決定戦で実施)し、最終結果は11位。
その4年後の2008年には佃咲江が挑むも、1回戦で敗退となった。
2014年以降は多くの選手が挑むが……
前田佳代乃が2014年に出場(17位タイ)して以降、この種目への出場機会が一気に増加。
2015年には加瀬加奈子(102期=ガールズケイリン1期)が女子競輪選手として初めて挑戦(17位タイ)したほか、2018年には小林優香・前田佳代乃と初めて2人の選手が出場(小林21位タイ、前田13位タイ)。
そして2019年、小林優香とともに、先日のパリ五輪後に競技から引退した太田りゆが初出場(小林13位タイ、太田16位タイ)。
翌2020年にもこの2人が出場するが、世界の壁は厚く、なかなかメダルには手が届かない(両者19位タイ)。
歴史が動いた2021年。佐藤水菜の登場
歴史が大きく動いたのは2021年。
競輪選手として2017年にデビュー、2020年からナショナルチーム入りした佐藤水菜が世界選手権トラック初出場。日本人として初の決勝進出を果たすと、その勢いのまま銀メダルを獲得。
これが日本にとって、女子ケイリンのみならず女子短距離種目での初のメダルとなった。
さらに、太田りゆ、佐藤水菜、梅川風子の3人が出場した2022年。
佐藤水菜は、前年に続き銀メダルを獲得(太田りゆは13位タイ、梅川風子は23位タイ)。
佐藤水菜は2年連続銀メダルという快挙を達成するものの、惜しくも金メダルには届かず「来年こそは表彰台で国歌を」と挑んだ2023年。
前年と同じ3人が出場するも太田りゆの11位が最高成績という結果に終わった。
そして、ついに迎えた今年、2024年である。
佐藤水菜、梅川風子の2人は順調に勝ち進み、そろって決勝に進出。
世界のトップを決める場に日本人が2人並び、ご存じの通り、佐藤水菜が悲願の金メダルを獲得することとなった。
要は、超快挙なんです
ここまで、世界選手権トラック・女子ケイリンの挑戦の歴史を振り返ってきた。
日本選手の初挑戦から20年。
メダルを獲得したのは佐藤水菜ただ1人であり、決勝の舞台に進出したのも今回の佐藤と梅川の2人のみ。
先人たち戦いの末、見事に世界の壁を打ち破ったこの結果のすごさが、少しでも伝われば幸いだ。
2人の今後の活躍にもご注目いただきたい。
参照:
2023年版 競輪年間記録集(PDF)
Tissot Timing | World Championships Result