女子ケイリン世界最高峰の舞台に小林優香、前田佳代乃が出場／トラック世界選手権2018

2018/03/05

小林優香と前田佳代乃がトラック世界選手権大会2018の女子ケイリンに出場。クリスティーナ・フォーゲル、ロリーヌ・ファンリーセンらが出場する世界最高峰の舞台で行われた戦いの行方は。予選〜敗者復活戦レポート。

ケイリンとは

トラックを全6周。最大7人で行われるレース。最初の3周はペーサーと呼ばれる誘導員が先頭を走って集団のペースを上げる。4周目からはペーサーが退避して（この時、時速50kmまでスピードが上がる）、選手たちによるハイスピードのスプリント勝負が行われる。6周を最も速く走った選手の勝ち。

今大会は1回戦が4組。2着まで2回戦（準決勝）へ。敗者はすべて敗者復活戦へと回り、敗者復活戦で1着のみが2回戦へと進む。2回戦は2組。各組3着までが決勝へ。残りは7-12位決定戦へと回る。

小林優香

前田佳代乃

女子ケイリンの予選には24人、4組（各組6人）に分かれた。日本からは小林優香と前田佳代乃が出場。

小林優香とクリスティーナ・フォーゲル(予選第1組)

第1組に出場した小林優香。相手は最強女王、世界タイトルを11個持つクリスティーナ・フォーゲル、アナスタシア・ボイノワ（ロシア）、イ・ヘジン（韓国）、馬（香港）、カニュコフスカ（チェコ）となった。

小林は前から3番目の位置でフォーゲルの後ろ。残り3周を切ってペーサーが退避するとフォーゲルが先頭へ。そして残り2周に入るところで、小林は外にカニュコフスカ、内に馬と挟まれるような形へ。そして小林は馬と接触して、馬が落車してしまう。

レースは残り1周を前にフォーゲルが先頭、そしてボイノワが追い上げて2番手、小林は4番手。しかし小林が外からスピードを上げていくと、最終コーナーでは前を行くフォーゲルの後につけてフィニッシュ。

1回戦は2着となった。これで2回戦進出かと思いきや、発表されたのは小林の降格。

フィニッシュ前にボイノワが内側のスプリンターレーンを走っていたのだが、このスプリンターレーンに外から入ってしまい、ボイノワの走行を妨げたとして反則。
この結果小林は敗者復活戦へと回ることになった。

前田佳代乃(予選第2組)

第2組に出場した前田佳代乃。対するメンバーはクルペツカイテ（リトアニア）、ブラスペニンクス（オランダ）、グロ（フランス）、バヨナ（コロンビア）、ガクシオラ（メキシコ）。前田はラスト2周になるところで最後尾へ。

残り1周、クルペツカイテが先頭になり、前田が外から追い上げていく。1コーナーで前田の内側にはバヨナとグロが粘りを見せる。

前田がスピードを上げて前に出ようとすると、1コーナーから2コーナーで外側に膨れてきたバヨナに押されるような形で失速。そのまま最後尾となってフィニッシュ。前田も敗者復活戦へと回ることになった。

順位	チーム	選手名	TIME
1	リトアニア	KRUPECKAITE Simona	11.711
2	オランダ	BRASPENNINCX Shanne	+0.030
3	フランス	GROS Mathilde	+0.085
4	コロンビア	BAYONA PINEDA Martha	+0.244
5	メキシコ	GAXIOLA GONZALEZ Luz Daniela	+0.423
6	日本	前田佳代乃	+1.474

予選4組1着Nicky Degrendele (BEL)