2022世界選手権トラック。開催最終日に行われた女子ケイリンでは、佐藤水菜が2021年に引き続き決勝に進出。昨年のチャンピオンとなったリー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)と熱戦を繰り広げ、2年連続となる自身2回目の銀メダルを獲得した。日本人選手の活躍を中心にお伝えする。

『2022世界選手権トラック』は2022年10月12~16日の日程でフランスで開催されている。大会の最終日、16日には女子ケイリンが実施された。

日本からは2021年に初出場ながら銀メダルを獲得した佐藤水菜、太田りゆ、そして梅川風子がエントリー。前回大会のチャンピオン、リー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)を含む27人が虹色のチャンピオンジャージ獲得に挑んだ。

1回戦 太田は勝ち上がり、梅川と佐藤は敗者復活戦へ

1回戦は2着までが勝ち上がることが出来る。

1回戦2組。まずは佐藤がレースに臨む。残り2周の時点で最後尾となり、前へと出て行こうとするが、タイミングを合わせてアレッサ・プロップスター(ドイツ)が外に張り出して前に行くことが出来ない。

残り1周となって強引に前へと進んでいくが、前方の選手たちが壁のようになって前には出れずに3着。佐藤は敗者復活戦へと回る。

1回戦3組。太田が出走。地元のエース、マチルド・グロ(フランス)と同組となった。レースは残り2周を切ってグロが加速すると、そこについていく太田。

残り1周を切ってもグロの番手を守り、そのままワンツーフィニッシュを決め、準々決勝への切符を得た。

1回戦5組。梅川が残り2周を切って先頭へ上がっていく。最終周回へと入る際にも先頭を走っていた梅川だが、後続が加速すると、残り半周で捕まってしまう。

フィニッシュを5着とし、敗者復活戦へと回ることになった。

1回戦結果PDF

敗者復活戦 梅川・佐藤が同組

2着までが勝ち上がりを決める敗者復活戦。佐藤と梅川は同組となった。

4人出走となったレースは先頭に梅川、2番手に佐藤、3番手にステフィー・ファンデルピート(オランダ)、最後尾にミリアム・ヴェチェ(イタリア)の並びで進む。

残り1周半で後続が踏み込み始めると、佐藤も合わせてスピードを上げていく。

残り1周で梅川をかわして先頭になった佐藤は、その後もスピードを落とさず先着フィニッシュ。2着には佐藤の後ろから位置を上げていったファンデルピート。梅川は4着となり、1回戦を勝ち抜くことは出来なかった。

敗者復活戦結果PDF

準々決勝 佐藤は快勝 太田は5着

準々決勝は3組に分かれてのレース。各組4着までが準決勝進出を決める。

第1組に出走となった佐藤は後続を突き放して大差のフィニッシュ。1着で準決勝へと駒を進めた。

第2組は太田が出走。東京オリンピック金メダリストのシェーン・ブラスペニンクス(オランダ)を前に、太田は最後尾でレースが進む。

レースが動いたのは残り2周を切ってから。太田が最後尾から動き始めると、ほぼ同時にブラスペニンクスも外に踏み出して位置を上げていく。最終周回へと入るタイミングで先頭に出たブラスペニンクス。

しかし太田は2番手争いをする選手たちと並走した後は、位置を再び最後尾まで下げてしまう。最終ストレートに入り、内側から諦めずに踏み込むが、太田のフィニッシュは5着。

太田は準決勝に進むことが出来ず、今大会の最終種目を終えた。

準々決勝結果PDF

決勝戦

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