3月15日から香港で開催される『2024ネーションズカップ第2戦』。パリ2024オリンピックの出場枠獲得を懸けた重要な1戦であり、世界選手権に次ぐハイレベルな大会。
本記事ではUCI公式サイトより公開されたエントリーリストを基に、本大会の注目選手を厳選して紹介していく。
なお日本からは19選手が出場予定。
『2024ネーションズカップ第2戦』
日程:2024年3月15日(金)~3月17日(日)
開催地:香港
実施種目:
スプリント、ケイリン、チームスプリント
エリミネーション、オムニアム、マディソン、チームパシュート
短距離
女子短距離では、第1戦に引き続きアルカンシェルホルダーが全員出場予定。それぞれがアデレードでの戦いを分析して香港へ乗り込んでくるだろう。
男子短距離では絶対王者ハリー・ラブレイセン率いるオランダがついに参戦。その他オーストラリアなどの強豪国もエントリーしている。
出場予定の現アルカンシェルホルダー(短距離)
選手名 | カテゴリ | 国 | アルカンシェル保持種目 |
エマ・ヒンツェ | 女子 | ドイツ | 500mTT, チームスプリント |
エマ・フィヌカン | イギリス | スプリント | |
エルレス・アンドリュース | ニュージーランド | ケイリン | |
リー ソフィー・フリードリッヒ ポーリン・グラボッシュ |
ドイツ | チームスプリント | |
ジェフリー・ホーフラント | 男子 | オランダ | 1kmTT, チームスプリント |
ハリー・ラブレイセン | オランダ | スプリント, チームスプリント | |
ロイ・バンデンバーグ | オランダ | チームスプリント |
エマ・ヒンツェ(ドイツ・女子)
世界選手権では2021年・2022年と連続してスプリント表彰台に登っていたものの、2023年はイギリスのエマ・フィヌカンら、若手スターたちの台頭により表彰台を逃したエマ・ヒンツェ。
とはいえ、勝負強さは健在している。『2024ネーションズカップ第1戦』スプリントでは佐藤水菜との決勝を制し、表彰台頂へ上がっており、500mTTとチームスプリントにおいては世界チャンピオンとして強さを示し続けている。
主な戦績
大会 | 成績 |
2023ネーションズカップ第1戦 | チームスプリント優勝 |
2023ネーションズカップ第2戦 | スプリント3位 チームスプリント2位 |
2023世界選手権トラック | 500mTT優勝 チームスプリント優勝 |
2024ヨーロッパ選手権トラック | スプリント3位 チームスプリント優勝 |
2024ネーションズカップ第1戦 | スプリント優勝 |
ハリー・ラブレイセン(オランダ・男子)
男子短距離の絶対王者。
『2024ネーションズカップ第1戦』では出場を見送っていたものの、2024年1月に開催された『2024ヨーロッパ選手権トラック』では、スプリント・ケイリン・チームスプリントの3冠を達成し、相変わらずの強さを見せつけた。
香港でも圧倒的な強さを発揮するのか、絶対王者の牙城を崩す選手が現れるのか、要注目だ。
主な戦績
大会 | 成績 |
2023ネーションズカップ第1戦 | スプリント優勝 ケイリン優勝 チームスプリント2位 |
2023ネーションズカップ第2戦 | スプリント優勝 チームスプリント優勝 |
2023世界選手権トラック | スプリント優勝 チームスプリント優勝 |
2024ヨーロッパ選手権トラック | スプリント優勝 ケイリン優勝 チームスプリント優勝 |
アジズルハスニ・アワン(マレーシア・男子)
東京2020オリンピック後に行われた手術を乗り越え、第一線への復帰を果たしたアジズルハスニ・アワン。
アジアの雄、日本が立ち向かう大きな先輩であるアワンは、2023年のアジア選手権ではスプリント・ケイリン両種目で優勝。
迎えたオリンピックイヤー初戦の『2024ネーションズカップ第1戦』でもケイリンを制し、自身5度目のオリンピック出場に向け好スタートを切った。直近に実施されたアジア選手権2024には出場を見送っていただけに、どのような走りをするか注目したい。
主な戦績
大会 | 成績 |
2023ネーションズカップ第1戦 | ケイリン2位 |
2023アジア選手権トラック | スプリント優勝 ケイリン優勝 |
2024ネーションズカップ第1戦 | ケイリン優勝 |