国別メダル獲得数

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男子短距離

2024UECヨーロッパ選手権トラック 男子チームスプリント

ハリー・ラブレイセン(オランダ)

2023年大会に続き、男子短距離で不動の強さを見せつけたのはオランダ。特にスプリントの現世界チャンピオンであるハリー・ラブレイセンがオリンピック種目の3種目を制覇。

その他、従来は中長距離での強さが目立っていたイタリアがメダルを2枚獲得している。

1kmTT

ジェフリー・ホーフラントが2023年10月31日に1kmTTの世界新記録(個人挑戦)を樹立しているが、この種目には不参加。

【10年ぶりの快挙】ジェフリー・ホーフラントが1kmTTの世界新記録を樹立「体中が痛い……でも幸せ!」

現世界チャンピオン不在の1kmTTを制したのは、イタリアのマッテオ・ビアンキ。『2023世界選手権トラック』で決勝進出(最終7位)を果たしている若手選手で、2022年には『U23ヨーロッパ選手権トラック』に出場し1kmTTとケイリンの2冠を達成している。イタリアの短距離チームを牽引する1人だ。

2位にはジェフリー・ホーフラントに代わりオランダから出場した若手選手、ダーン・クール(22歳)が入賞。銅メダルはフランスのメルビン・ランデルニュー。

男子1kmTT リザルト

選手名 国名 タイム
優勝 マッテオ・ビアンキ BIANCHI Matteo イタリア 1:00.272
2位 ダーン・クール KOOL Daan オランダ 1:00.414
3位 メルビン・ランデルニュー LANDERNEAU Melvin フランス 1:00.472

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スプリント

男子スプリントの金・銀メダリストは2023年大会と同じ。

現世界チャンピオンのハリー・ラブレイセンが2連覇を達成し、『2023世界選手権トラック』で日本の太田海也らを倒し準決勝に進出したマテウス・ルディクが2年連続の準優勝。

3位には『2023ネーションズカップ第1戦』の男子スプリント準決勝で太田海也が下したミカイル・ヤコフレフ(イスラエル)。ジェフリー・ホーフラントを倒し銅メダルを獲得した。

2023年に日本チームと対戦している面々が表彰台に登る結果となった。

男子スプリント リザルト

選手名 国名
優勝 ハリー・ラブレイセン LAVREYSEN Harrie オランダ
2位 マテウス・ルディク RUDYK Mateusz ポーランド
3位 ミカイル・ヤコフレフ YAKOVLEV Mikhail イスラエル

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ケイリン

優勝のハリー・ラブレイセンと2位以降の差が大きく開く展開となった。

優勝インタビューにてハリー・ラブレイセンは「対戦相手は強豪揃いだったので、あれだけの差を付けて勝てるとは全く予想していなかった」

と語っている。(一部抜粋)

ハリー・ラブレイセンと着差が開いたとはいえ、チームスプリントでも銅メダルに貢献し、スプリントに続き2枚目の銀メダルを獲得したマテウス・ルディクの活躍も無視できない。残り約半年に迫ったパリ2024オリンピックに向け要注目の選手だ。

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マテウス・ルディク, 太田海也(2023世界選手権トラック)

銅メダルを獲得したステファノ・モロは、元々中長距離種目でネーションズカップヨーロッパ選手権でメダルを獲得していた選手。

中長距離のスター選手を多く擁するイタリアチームに新たな希望を見出す選手となるかもしれない。

男子ケイリン リザルト

選手名 国名
優勝 ハリー・ラブレイセン LAVREYSEN Harrie オランダ
2位 マテウス・ルディク RUDYK Mateusz ポーランド
3位 ステファノ・モロ MORO Stefano イタリア

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チームスプリント

4人体制のオランダが唯一の「41秒台」をマークし、2021年からの4連覇を達成。観客席を埋める自国ファンの前で不動の強さを見せつけた。

オランダには及ばなかったものの、『2023世界選手権トラック』銅メダルのフランスが「42秒台」の好タイムを記録し2位。

男子チームスプリント リザルト

国名 選手名 タイム
優勝 オランダ ジェフリー・ホーフラント
ハリー・ラブレイセン
ロイ・バンデンバーグ
タイマン・ファンルーン
HOOGLAND Jeffrey
LAVREYSEN Harrie
van den BERG Roy
van LOON Tijmen
41.958
2位 フランス フロリアン・グレンボ
ライアン・エラル
セバスチャン・ビジエ
GRENGBO Florian
HELAL Rayan
VIGIER Sebastien
42.718
3位 ポーランド ダニエル・ロチュナ
マテウス・ルディク
ラファル・サルネツキ
マチェイ・ビエレツキ
ROCHNA Daniel
RUDYK Mateusz
SARNECKI Rafal
BIELECKI Maciej
43.177

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女子短距離

2023年大会で全4種目2連覇を達成したドイツと、『2023世界選手権トラック』の開催国となりメダルも獲得したイギリス。2024年大会はこの2カ国によって金メダル争いが繰り広げられた。

その他オランダがオリンピック種目で銅メダル2枚を獲得している。

500mTT

2025年から女子も1kmTTになるため、”最後の500mTTヨーロッパチャンピオン”を決める大会となった。

僅差の接戦の末、栄光を勝ち取ったのはイギリスのケイティー・マーシャン。

前世界チャンピオンのタキ マリー ディヴィン・クアメが2位、チームスプリントの世界チャンピオンメンバーであるポーリン・グラボッシュが3位に入賞した。

女子500mTT リザルト

選手名 国名 タイム
優勝 ケイティー・マーシャン MARCHANT Katy イギリス 33.319
2位 タキ マリー ディヴィン・クアメ KOUAME Taky Marie Divine フランス 33.356
3位 ポーリン・グラボッシュ GRABOSCH Pauline Sophie ドイツ 33.444

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女子も1kmTTに!自転車トラック競技4種目で競走距離が変更、2025年から

スプリント

現世界チャンピオンのエマ・フィヌカンが、『2023世界選手権トラック』女子スプリントの決勝に引き続き、リー ソフィー・フリードリッヒを倒し優勝。

優勝インタビューにてエマ・フィヌカンは、「このジャージを着るのは2019年のジュニアカテゴリーで優勝した時以来。やっと自分の力を証明することができました」

と語っている。(一部抜粋)

女子スプリント リザルト

選手名 国名
優勝 エマ・フィヌカン FINUCANE Emma イギリス
2位 リー ソフィー・フリードリッヒ FRIEDRICH Lea Sophie ドイツ
3位 エマ・ヒンツェ HINZE Emma ドイツ

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ケイリン

女子ケイリンではリー ソフィー・フリードリッヒが2021年大会からの4連覇を達成。

東京2020オリンピック以降、「ヨーロッパでは負けなし」という状態でパリ2024オリンピックを迎えることになる。2021年・2022年の世界選手権トラックで佐藤水菜の金メダルを阻んだ元世界チャンピオンの走りに今後も要注目だ。

2位にはスプリントを制したエマ・フィヌカン。3位にはチームスプリントで銅メダルに貢献したヘッティ・ファンデヴォウが入った。

女子ケイリン リザルト

選手名 国名
優勝 リー ソフィー・フリードリッヒ FRIEDRICH Lea Sophie ドイツ
2位 エマ・フィヌカン FINUCANE Emma イギリス
3位 ヘッティ・ファンデヴォウ van de WOUW Hetty オランダ

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チームスプリント

女子チームスプリントを制したのは現世界チャンピオンのドイツチーム。スプリントやケイリンでは優勝を逃す年があっても、チームスプリントだけは不動の王者として君臨し続けてきた。

決勝でも自らが保持する世界記録「45.848」に迫るタイム(45.899)を記録し、好調さを見せつけた。

2位には『2023世界選手権トラック』銀メダルのイギリス、3位には『2023世界選手権トラック』4位のオランダが続いている。

女子チームスプリント リザルト

国名 選手名 タイム
優勝 ドイツ リー ソフィー・フリードリッヒ
ポーリン・グラボッシュ
エマ・ヒンツェ
FRIEDRICH Lea Sophie
GRABOSCH Pauline Sophie
HINZE Emma
45.899
2位 イギリス ソフィー・ケープウェル
エマ・フィヌカン
ケイティー・マーシャン
ローリ・トーマス
CAPEWELL Sophie
FINUCANE Emma
MARCHANT Katy
THOMAS Lowri
46.151
3位 オランダ キーラ・ランベリン
ヘッティ・ファンデヴォウ
ステフィー・ファンデルピート
LAMBERINK Kyra
van de WOUW Hetty
van der PEET Steffie
46.754

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【大混戦】10カ国以上が表彰台へ「中長距離」

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