女子中長距離
第3戦ではデンマーク、フランス、ニュージーランドの女子中長距離チームが出場を見送ったものの、ロードレースで活躍する強豪選手が多くエントリーしている。4月初旬まで続いていたロードの春のレースが一段落し、満を持して『2023ネーションズカップ第3戦』に参戦となった。
日本
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日本からは梶原悠未、内野艶和、古山稀絵、垣田真穂、池田瑞紀のフルメンバーがエントリー。
オムニアムでは、垣田真穂による2レースの順位がオリンピックランキングに反映されている。現時点では出場枠獲得圏内に入っているが、順位を上げる余地は多く残されている。
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チームパシュートとマディソンでは出場枠獲得圏に食い込めていない日本チーム。日本新記録を更新した第1戦のようなパフォーマンスが発揮できれば、出場枠獲得圏内へのジャンプアップも見えてくるだろう。
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マディソンでは落車や途中棄権が続き、思うような結果が出せていない。本調子を発揮した時どこまでいけるのか注目したい。
チームパシュートで出場枠を獲得するとマディソンの出場枠を付与され、マディソンの出場枠を獲得するとオムニアムの出場枠も獲得できる。チーム種目・ペア種目での好成績が今後に向けてのカギとなる。
強豪選手が複数エントリーしている国
イタリア
5人体制で挑んだ『2022世界選手権トラック』チームパシュートにて優勝したイタリア。その優勝メンバーである5人全員が第3戦にエントリーしている。
スクラッチ世界チャンピオンのマルティーナ・フィダンザや、『2021世界選手権ロード』個人ロードレース優勝のエリサ・バルサモなど、個人でも表彰台を狙えるメンバーだ。
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ラケーレ・バルビエリ
そのほか『2022世界選手権トラック』のエリミネーションにて銀メダルを獲得したラケーレ・バルビエリや、『2021世界選手権トラック』のエリミネーションを制したレティシア・パテルノステル、2022年のネーションズカップでメダル3枚を獲得したシルビア・ザナルディらが出場予定。
中長距離の全種目で表彰台を狙える、強力な布陣で第3戦に挑む。
イギリス
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(左から)エリナー・バーカー、ケイティ・アーチボルド、ジョシー・ナイト、ネア・エバンス、アンナ・モリス
2023年2月開催『2023UECヨーロッパ選手権トラック』のチームパシュートにて、世界王者イタリアを破り大陸タイトルを獲得したイギリス(世界選手権では銀メダルだった)。第3戦にはヨーロッパチャンピオンメンバーの5人全員がエントリーしている。
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ネア・エバンス
『2022世界選手権トラック』ポイントレースで優勝したネア・エバンスや、2023年のオムニアム大陸王者に輝いたケイティ・アーチボルドなど、個人でもメダル獲得の可能性を秘めている選手が揃った。
そのほか『2022世界選手権トラック』にて個人パシュートの銅メダルを獲得したジョシー・ナイト、スクラッチの銅メダルを獲得したジェシカ・ロバーツらも出場予定。
ドイツ
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(左から)マイキ・クローガ、ローラ・ズイスミルヒ、リサ・ブレナウアー、フランチスカ・ブラウス
2021年は東京オリンピックと世界選手権の両方でチームパシュートを制したドイツ。しかし2022年8月に優勝メンバーの1人であるリサ・ブレナウアーの引退後は、なかなか主要大会の表彰台に登れていない。
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フランチスカ・ブラウス
そんな中で世界チャンピオンとなったのがフランチスカ・ブラウス(『2022世界選手権トラック』個人パシュート)。第3戦にはこのブラウスほか、第2戦チームパシュートで銅メダルを獲得したメンバーも参戦。
ドイツは3月28日時点でのオリンピックランキングでも、全3種目にて出場枠獲得圏内に位置している。
アメリカ
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東京2020オリンピックのオムニアム金メダリストであり、同種目の現世界チャンピオンであるジェニファー・バレンテが第2戦に引き続きエントリー。第2戦ではエリミネーションで優勝し、アルカンシェルを着用して出場したオムニアムでは4位入賞している。

クロエ・ダイガート
東京オリンピックではロード・トラックの2競技に出場したクロエ・ダイガートもエントリー。東京オリンピックのチームパシュート銅メダルに貢献した選手。
『2020世界選手権ロード』にて負った怪我の治療や、2022年11月に行った心臓に関わる手術などでしばらく戦線から退いていたが、『2023ネーションズカップ第3戦』にて約1年半ぶりにレースの舞台へ復帰する予定だ。
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アメリカチームといえば、昨シーズンまで日本のトラックチームでコーチを務めたクレイグ・グリフィン氏の新たな勤務先。トラックサイクリングディレクターに就任したグリフィン氏の姿を見かけることも楽しみにしたい。
その他の強豪選手
ロッテ・コペツキー(ベルギー)
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ロッテ・コペツキー
ベルギーからは、エリミネーションとマディソンの世界チャンピオンであるロッテ・コペツキーがエントリー。
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トラック・ロードの二足の草鞋を履くコペツキーは、2023年1月〜4月初旬までロードに専念。「ロンド・ファン・フラーンデレン」などの名だたるレースで表彰台に登る活躍を見せ、『ネーションズカップ第3戦』にてトラック競技の主要大会に戻ってくる。
マイケ・ファンデルドゥイン(オランダ)

2023年の主な成績 | 2022年の主な成績 |
– | 「2022世界選手権トラック」スクラッチ2位 「2022世界選手権トラック」オムニアム2位 「2022ネーションズカップ第1戦」オムニアム2位 |
【第3戦・女子中長距離】注目選手まとめ
国 | 選手名 |
日本 | 梶原悠未、内野艶和、古山稀絵、垣田真穂、池田瑞紀 |
イタリア | ヴィットーリア・グアッツィーニ キアラ・コンソーニ エリサ・バルサモ マルティーナ・アルジーニ マルティーナ・フィダンザ ラケーレ・バルビエリ レティシア・パテルノステル シルビア・ザナルディ |
イギリス | エリナー・バーカー ケイティ・アーチボルド ジョシー・ナイト ネア・エバンス アンナ・モリス ジェシカ・ロバーツ |
ドイツ | マイキ・クローガ ローラ・ズイスミルヒ リサ・クレイン フランチスカ・ブラウス |
アメリカ | ジェニファー・バレンテ クロエ・ダイガート |
ベルギー | ロッテ・コペツキー |
オランダ | マイケ・ファンデルドゥイン |
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『2022世界選手権トラック』
『2022ネーションズカップ第1戦』, 『2022ネーションズカップ第2戦』, 『2022ネーションズカップ第3戦』
『2022コモンウェルスゲームズ』
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