女子中長距離
日本
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古山稀絵、垣田真穂がエントリーしている日本チーム。
日本新記録を打ち出したチームパシュートへの出場はないが、オムニアム・マディソンのオリンピック種目、そしてエリミネーションでの活躍に期待したい。
「第1戦メダリスト」からの出場者
ニュージーランド
第1戦にて4種目のうち3種目の金メダルを勝ち取ったニュージーランド女子中長距離チーム。
そのうちの1つはチームパシュート。2位のフランスに4秒差をつけて優勝を果たした。メンバーの1人であるブライオニー・ボサは、個人パシュートにて『2022世界選手権』で銀メダル、『2022コモンウェルスゲームズ』で金メダルを獲得した選手だ。
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そして同じくチームパシュート優勝メンバーの1人であるアリー・ウォラストンはエリミネーションとオムニアムも制し、残りの2つの金メダルを獲得した。
2022年には「オセアニア選手権トラック」にて3冠を達成しつつ、ロードでも活躍。第2戦でも22歳の若手アリー・ウォラストンの走りに要注目だ。
ロードと二刀流の選手も活躍、パリへ向け国内選からスタート/2023年ニュージーランド国内選手権(マディソン ・オムニアム)
デンマーク
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『2022世界選手権トラック』のマディソンにて銅メダルに輝いたジュリー・レスとアマリー・ディデリクセン。
第1戦でもマディソンに出場したデンマークコンビは、唯一ラップ*を成功。2位に10ポイント差をつける走りを見せ優勝を勝ち取った。悲願のオリンピック金メダル獲得を目指し、第2戦にも参戦予定だ。
※ラップ:メイン集団に1周差をつけること
フランス
第1戦では3種目にて銀メダルを獲得したフランス女子中長距離チーム。
オムニアムではクララ・コッポニ、マディソンではバレンタイン・フォルタンとマリオン・ボラスが銀メダルを獲得。

そこへ、UCIウィメンズワールドチーム「Cofidis」に所属しロードでも活躍するヴィクトワール・ベルトが加わり、チームパシュートでも銀メダルを獲得。
中長距離のオリンピック全3種目にて強豪選手を擁するフランス。自国開催のオリンピックに向け、金メダル獲得を狙う。
オランダ

エリミネーションにて銅メダルを獲得したマリット・ライマーカスがオランダからエントリー。
UCIウィメンズワールドチーム「Human Powered Health」に所属しロードでも活躍する選手。2022年には「ツール・ド ・フランス ファム」にも初出場を果たしている。
「2023ネーションズカップ」初参戦
イタリア
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イタリアからはキアラ・コンソーニが「2023ネーションズカップ」初参戦。2022年にはチームパシュートにて世界一に貢献。ネーションズカップでも第2戦にてマディソン・チームパシュートの金メダルを獲得している。
UCIウィメンズワールドチーム「UAE TEAM ADQ」に所属し、ロードでも活躍する選手であり、2022年には「ジロ・デ・イタリア ドンネ」などでステージ優勝を経験している。同じくトラック・ロードで活躍するシモーネ・コンソーニとは兄妹。
アメリカ

東京2020オリンピックのオムニアム金メダリストであり、同種目の現世界チャンピオンであるジェニファー・バレンテがエントリー。
2023シーズンよりアメリカチームの「トラックサイクリングディレクター」に就任したクレイグ・グリフィン(元日本中長距離ヘッドコーチ)らのもとでオリンピック2連覇を狙う。
その他東京オリンピックにてロード・トラックの2競技に出場したクロエ・ダイガートもエントリー。ロードでも活躍する傍ら、東京オリンピックではチームパシュート銅メダルに貢献。
しかし「2020世界選手権ロード」にて負った怪我の症状が再発したことで、2021年9月に治療・回復に専念することを発表。
さらに2022年11月、心臓に関わる手術を行ったことを自身のSNSにて告白。レースの舞台からはしばらく退いていた。
無事『2023ネーションズカップ第2戦』に出場することができれば、約1年半に及ぶ治療・リハビリ期間からの復帰戦となる。
その他の注目選手
ドイツ
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フランチスカ・ブラウス
選手名 | 2022年の主な成績 |
フランチスカ・ブラウス | 世界選手権・個人パシュート優勝 ネーションズカップ第1戦・個人パシュート2位 ネーションズカップ第1戦・チームパシュート優勝 ヨーロッパ選手権・チームパシュート優勝 |
リサ・クレイン | ネーションズカップ第1戦・チームパシュート優勝 ヨーロッパ選手権・チームパシュート優勝 |
マイキ・クローガ | ヨーロッパ選手権・チームパシュート優勝 ヨーロッパ選手権・個人パシュート優勝 ヨーロッパ選手権・チームパシュート優勝 |
ローラ・ズイスミルヒ | ネーションズカップ第1戦・チームパシュート優勝 |
ポルトガル
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選手名 | 2022年の主な成績 | 2023ネーションズカップ第1戦の成績 |
マリア・マルティンス | 世界選手権・オムニアム3位 | エリミネーション17位 |
ノルウェー

選手名 | 2022年の主な成績 | 2023ネーションズカップ第1戦の成績 |
アニータ イボンヌ・ステンバーグ | ヨーロッパ選手権・スクラッチ優勝 | オムニアム6位 エリミネーション21位 |
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2022年に開催された主要大会のメダリストは以下記事をチェック
『2022世界選手権トラック』
『2022ネーションズカップ第1戦』, 『2022ネーションズカップ第2戦』, 『2022ネーションズカップ第3戦』
『2022コモンウェルスゲームズ』
『2022 UECヨーロッパ選手権トラック』
『2023 UECヨーロッパ選手権トラック』
『2022トラックチャンピオンズリーグ』