その年の女子競輪選手No.1を決定するレース『ガールズグランプリ』。2024年は12月29日、静岡競輪場で行われる。

この記事では6年ぶりのガールズグランプリ出場、尾崎睦選手を紹介する。

尾崎睦プロフィール

おざき・むつみ（神奈川/108期）

ビーチバレーで国内トップレベルの活躍をしていた尾崎。適性試験で入学した競輪学校（現：養成所）では卒業記念レースで優勝、デビュー翌年から3年連続でガールズグランプリに出場と、十分に力を見せてきた。

しかし2019年以降成績が伸び悩み、2022年は賞金ランキング上位に入ったものの選考期間内の2度の失格のため選考除外・出場ならずとなるなど、思うように進まない時期が続く。

そんな中でも「競輪選手を志した頃からの目標」であるガールズケイリンコレクションやガールズグランプリでの優勝を目指し、踏ん張り続けた尾崎。

2023年からは、新設されたガールズG1決勝戦の常連に。2023年11月には通算400勝を達成し、2024競輪祭終了時点で年間獲得賞金2位まで上り詰るなど、結果を見せてきた。

さらに「トラックサイクリングキャンプ」で壇上に立つなど、後進育成に協力。「結果で恩返し」「育成で恩返し」と、さまざまな形で恩返しを重ねてきた直近2年間だった。

賞金を積み上げて掴んだ、6年ぶりのガールズグランプリ出場。返り咲きを果たした舞台で最高の「恩返し」を叶えるのか、注目したい。

参考：湘南ジャーナル（2015）、けいりんマルシェ（2021）、net keirin（2024）

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ガールズグランプリとは？

2023年から新たにG1グレードが追加された、ガールズケイリンの最高峰レース。ビッグレース（=G1）での優勝者と、賞金獲得上位の7選手が出場できる。

男子と異なり選手同士の連携がないため、選手個々の力、メンタルの強さ、戦術が際立つとも言える。自分との戦いを勝ち抜いた選手だけが立つことのできる、年に一度の晴れ舞台だ。

なおガールズG1は2024年現在3つ。2025年には4つ目のガールズG1『女子オールスター競輪』が新設される。

ガールズグランプリ2024選考基準

選考期間：2024年1月～2024年11月（2024年度競輪祭女子王座戦最終日）

・開催時L級在籍
1）選考期間におけるG1優勝者
2）パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者
（1月から10月の平均競走得点が上位20位以内の者）
3）選考期間における選考用賞金獲得額上位者
（同額の場合は1月～10月開催までの平均競走得点上位者）

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