その年の女子競輪選手No.1を決定するレース『ガールズグランプリ』。2024年は12月29日、静岡競輪場で行われる。

この記事では3回目のガールズグランプリ出場となる、坂口楓華選手を紹介する。

坂口楓華プロフィール

さかぐち・ふうか（愛知/112期）

学生時代はロードレース・シクロクロスの選手として活動してきたが、高校3年の時に出場したトラック競技の大会をきっかけに競輪選手の道へ。

「持久タイプじゃなかった」とロードレースから離れたが、2022年より元選手の市田佳寿浩氏に指導を受けるようになったことで「ゴール前までタレずに走り切れるようになった」「土台ができたことで、眠っていた持久力が目覚めた」という。2023年には2年ぶりのガールズグランプリにも出場した。

トレーニング環境のアップデート、愛知への移籍、グランプリ出場。自ら環境を整え、自力を出すレースを重ねて結果を残してきた坂口は、2024年3月の『ガールズケイリンコレクション2024取手ステージ』で優勝。その勝利者インタビューの場でも「ここまで1日も無駄にせずやってきた」と語った。

ロードレースの世界で苦労した末に「私にはこの道だ」と競輪を選んだ坂口。だからこそ「このまま終わりたくない」「上に上がりたい」という思いが強い。それは彼女の行動、言葉、実績に滲み出ている。

その思いの強さが、2024年末、結実するのか。坂口の挑戦に注目したい。

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ガールズグランプリとは？

2023年から新たにG1グレードが追加された、ガールズケイリンの最高峰レース。ビッグレース（=G1）での優勝者と、賞金獲得上位の7選手が出場できる。

男子と異なり選手同士の連携がないため、選手個々の力、メンタルの強さ、戦術が際立つとも言える。自分との戦いを勝ち抜いた選手だけが立つことのできる、年に一度の晴れ舞台だ。

なおガールズG1は2024年現在3つ。2025年には4つ目のガールズG1『女子オールスター競輪』が新設される。

ガールズグランプリ2024選考基準

選考期間：2024年1月～2024年11月（2024年度競輪祭女子王座戦最終日）

・開催時L級在籍
1）選考期間におけるG1優勝者
2）パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者
（1月から10月の平均競走得点が上位20位以内の者）
3）選考期間における選考用賞金獲得額上位者
（同額の場合は1月～10月開催までの平均競走得点上位者）

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