その年の女子競輪選手No.1を決定するレース『ガールズグランプリ』。2024年は12月29日、静岡競輪場で行われる。

この記事ではメンバー内最多出場、石井寛子選手を紹介する。

石井寛子プロフィール

いしい・ひろこ(東京/104期)

デビュー年 2013年
ガールズグランプリ出場歴
*…優勝
2013、2014、2015、2016、
2017*、2018、2019、2020、
2021、2022
出場権獲得 賞金獲得上位

10年以上の長きにわたってガールズケイリンのトップレベルで活躍する石井寛子。

デビュー年よりガールズグランプリに出場し、2017年には優勝。その後も連続で出場するが、2023年は初めてグランプリ出場権を逃してしまった。

しかし、そこでへこたれる石井ではない。2024年の初めに通算600勝を達成し、その後も着実に勝利を重ねる。G1タイトルには届かなかったものの年間を通じて賞金を積み上げ、1年でグランプリへの復帰を叶えた。

そんな石井の自転車経歴は、高校時代から始まっている。

高校時代の『JOCジュニアオリンピックカップ』スプリント2位などの経歴を経て、大学時代より自転車トラック競技のナショナルチームにも所属。2013年の世界選手権トラックなどにも出場していた。

競輪選手としての活動が本格化してからはトラック競技の第一線から退いているが、2023年まで*は国体の自転車競技種目にも出場してきた。

※2024年よりガールズケイリンのプロ選手は出場ができない決まりとなった

「県の代表」として参加する国体への出場に加え、自治体などへの寄付を頻繁に行なっていることも石井の特筆すべき点だろう。競輪選手としてお金を稼ぐだけでなく、競輪選手として社会貢献するという意識が強いことを伺わせる。

舞い戻ったグランプリの舞台。培われた経験は出走メンバー随一だ。ファンへ「感謝」の走りを見せられるか、期待したい。

参考:JCFシクリスムエコー(2003年4・5月号)(2007年7月号
JCF NEWS「2013年トラック世界選 日本人第3日目結果(女子スプリント)

他の選手のプロフィールを見る▼

児玉碧衣
石井貴子
佐藤水菜
坂口楓華
尾崎睦
尾方真生

石井寛子の関連トピック▼

「一番練習してる人が勝つ」アルテミス賞を石井寛子が制す/オールスター競輪(G1)西武園競輪場

ガールズグランプリとは?

2023年から新たにG1グレードが追加された、ガールズケイリンの最高峰レース。ビッグレース(=G1)での優勝者と、賞金獲得上位の7選手が出場できる。

男子と異なり選手同士の連携がないため、選手個々の力、メンタルの強さ、戦術が際立つとも言える。自分との戦いを勝ち抜いた選手だけが立つことのできる、年に一度の晴れ舞台だ。

なおガールズG1は2024年現在3つ。2025年には4つ目のガールズG1『女子オールスター競輪』が新設される。

新たなG1『女子オールスター競輪』が誕生!2025年度開始

ガールズグランプリ2024選考基準

選考期間:2024年1月~2024年11月(2024年度競輪祭女子王座戦最終日)

・開催時L級在籍
1)選考期間におけるG1優勝者
2)パリオリンピック自転車競技ケイリン金メダル獲得者
(1月から10月の平均競走得点が上位20位以内の者)
3)選考期間における選考用賞金獲得額上位者
(同額の場合は1月~10月開催までの平均競走得点上位者)

KEIRIN.jp>競輪資料室>グレードレース等選考基準一覧表

『ガールズグランプリ2024』出場選手決定!7選手が12月29日の静岡決戦へ

昨年のレースレポート▼

佐藤水菜が大差の勝利 初戴冠 ガールズグランプリ2023