2021年9月、どんな出来事があったのか?自転車トラック競技の話題を中心に、自転車競技や競輪の9月の出来事を振り返っていく。

杉浦佳子がW金メダル獲得

8月末から9月頭にかけて実施されていた東京2020パラリンピック。ロードレースが静岡県富士スピードウェイを中心に行われ、9月3日、日本の杉浦佳子が女子ロードレース(運動機能障害)C1-3カテゴリで優勝。

杉浦は8月31日に実施された女子ロードレース個人タイムトライアルでも優勝しており、日本史上初の同大会2冠を成し遂げた。

日本史上初のW金メダル、杉浦佳子「まさかこんなゴールが待っているとは」/女子ロードレースC1-3、男子C4-5・東京2020パラリンピック

ブエルタ・ア・エスパーニャ閉幕

8月14日から開催されていたロードレースのグランツール『第76回ブエルタ・ア・エスパーニャ』が、9月5日に閉幕。日本の新城幸也が所属するチーム バーレーン・ヴィクトリアスがチーム総合優勝となった。

チーム バーレーン・ヴィクトリアス チーム総合優勝、新城幸也15度目のグランツール完走「第76回ブエルタ・ア・エスパーニャ」最終ステージ/TEAM ユキヤ通信 2021 №73

脇本雄太、向日町記念完全優勝

東京2020オリンピックのトラック競技へ出場し、ケイリンで7位の成績を収めた脇本雄太。オリンピック閉幕から1ヶ月が経とうとする9月5日、向日町競輪場にて開催された『開設71周年記念 平安賞(G3)』にて完全優勝(全レース1着で優勝)を果たした。

脇本雄太、向日町記念 完全優勝/『開設71周年記念 平安賞(G3)』向日町競輪場

これによりKEIRINグランプリ2021の選考に影響する、年間獲得賞金ランキングでも大きくジャンプアップ。この勢いのまま17日からの『共同通信社杯(G2)』に出場するかと思いきや、身体の故障のため欠場となってしまった。

養成所第2回記録会、8人がゴールデンキャップ

日本競輪選手養成所の第121・122回生。トラックナショナルチーム所属の中野慎詞、村田祐樹、近谷涼が含まれるこの回生の第2回記録会が、9月10日に終了。中野、村田を含む8人の候補生がゴールデンキャップを獲得した。

【史上最多】中野慎詞、太田海也ら8人がゴールデンキャップ獲得/JIK(日本競輪選手養成所)121・122回生 第2回記録会

なお、中野は早期卒業の候補者としても認定。この後も卒業認定考査への合格や、訓練の必要履修数をクリアするなどの条件があり、これらを満たすことができれば、本来より早い2021年1月に競輪選手としてのデビューが可能となる。

中野慎詞が早期卒業候補者に選定される・日本競輪選手養成所(JIK)

CADENCE CHALLENGE結果発表!

東京2020オリンピック自転車トラック競技の応援企画「CADENCE CHALLENGE(ケイデンスチャレンジ)」。More CADENCE上にて結果発表と、優勝者のみなさまに教えていただいた賞品の使い道を掲載。

極限にブン回したのは誰だ?CADENCE CHALLENGE(ケイデンスチャレンジ)結果発表

ロード世界選手権へのジュニア派遣が中止に

9月19日からベルギーで開催される『2021 UCIロード世界選手権大会』へのジュニアカテゴリ選手の派遣中止が、16日に発表された。日本からはエリートカテゴリにて新城幸也、與那嶺恵理のみが出場。

ロード世界選手権ジュニアカテゴリの派遣を断念/2021 UCIロード世界選手権

全日本BMXフリースタイル選手権開催

9月17日〜19日、『第5回全日本BMXフリースタイル選手権』が岡山で開催。無観客開催ながら、東京2020オリンピックに出場した中村輪夢・大池水杜が出場、VR映像での配信という新たな試みもあり、注目を集めた。

男子はオリンピアンの中村輪夢が3連覇。女子はエリートカテゴリに上がったばかりの内藤寧々が初タイトル獲得となった。

中村輪夢が連覇、内藤寧々が初タイトル 全日本BMXフリースタイル選手権パーク

共同通信社杯(G2)を山口拳矢が制覇

9月17日から20日にかけて岐阜競輪場にて開催された『第37回共同通信社杯(G2)』。117期の山口拳矢がこれを制し、デビュー後最速G2優勝記録も更新。

また優勝者へのインタビューを山口の父で競輪評論家の山口幸二氏が実施したことも、ファンの注目を集めた。

山口拳矢が初タイトル、 デビュー後最速G2優勝記録も更新/岐阜競輪『第37回共同通信社杯(G2)』

全日本BMXレース、新潟にて実施

9月26日に新潟県上越市で行われた『第38回全日本選手権自転車競技選手権BMXレース』男子エリートで、松下巽(全日空商事)が2018年以来3年ぶり2度目の全日本チャンピオンとなった。女子エリートでは酒井亜樹(DEUX ROUES ELITE)が初優勝を飾った。

転倒者続出のサバイバルレースを松下巽が制す、2021全日本選手権BMXレース

ロード世界選手権閉幕

9月19日から26日にかけてベルギーにて開催された『2021世界選手権ロード』。最終日の男子エリートロードレースにてジュリアン・アラフィリップ(フランス)が優勝し、2連覇の形で幕を下ろした。

世界を制したアタック アラフィリップが世界選手権2連覇を達成/2021世界選手権ロード 男子エリートロードレース

栄光を勝ち取ったのは?2021ロード世界選手権リザルト一覧/ベルギー・フランドル