パリ2024で「世界新」が期待される注目国は?
7大会連続の世界新記録更新に期待がかかる『パリ2024オリンピック』での男子チームパシュート。
最後に注目国を厳選して紹介する。
技術大国【イギリス】
特徴的なフォルムで注目を集めた『東京2020オリンピック』仕様の「Lotusバイク」をさらに改良して、パリに挑むイギリスチーム。
『2022世界選手権トラック』ではイタリアを破り、アルカンシェルを獲得している。
選手である傍ら、空気力学のエキスパートでもあるダニエル・ビッガムらを擁している。ビッガムは、2024年現在もUCIワールドチーム「INEOS Grenadiers」のパフォーマンスエンジニアとして働いている異色の選手だ。
2023年には新たな風洞実験施設もオープンさせたイギリス。科学を駆使した走りに要注目だ。
現世界チャンピオン【デンマーク】
『2020世界選手権トラック』で世界記録を更新し、当時の世界チャンピオンとして出場した『東京2020オリンピック』では、イタリアとの死闘を繰り広げるも銀メダルに終わったデンマーク。
『2023世界選手権トラック』で再び世界一に返り咲き、『パリ2024オリンピック』にも現世界チャンピオンとして出場する。
『2023世界選手権トラック』の1回戦・決勝では3分45秒台の好タイムも出しており、世界新記録の更新にも期待できそうだ。
金メダル防衛を狙う【イタリア】
『東京2020オリンピック』で世界新記録を2度も樹立し、金メダルに輝いたイタリア。同年の世界選手権でもアルカンシェルに輝いた。
2022年・2023年の世界選手権では世界一の座を逃しているイタリア。しかしチームパシュートメンバーのフィリポ・ガンナとジョナサン・ミランの2人は、2021年〜2023年の世界選手権・個人パシュートで3年連続表彰台に登る活躍を見せている。
『パリ2024オリンピック』ロード個人タイムトライアル(現地7月28日)にも出場したフィリポ・ガンナは、見事銀メダルを獲得。好調の個々が揃いチームワークを発揮できれば、オリンピック2連覇、そして自らの世界記録の更新も可能性として十分にありそうだ。
新記録樹立にも注目
オリンピック自転車トラック種目では「チームパシュート」の他に、「チームスプリント」「200mFTT(スプリント予選)」の男女3種目ずつで記録が測定される。
各国の集大成が発揮される4年に1度のオリンピック。日本新記録・世界新記録の樹立にも期待を馳せつつ、各レースにご注目いただきたい。
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