雨模様の自転車競技の開幕戦を制したのはグレース・ブラウン(オーストラリア)が女子種目、そしてレムコ・エヴェネプール(ベルギー)が男子種目を制し、男女共に新チャンピオンが誕生する結果となった。
パリオリンピック開幕2日目の7月27日。自転車競技の開幕としてロードレース個人TT(タイムトライアル)が実施され、男子34人、女子35人が出走した。
男子エントリーリスト(PDF)
女子エントリーリスト(PDF)
女子ロードTT
男女共通の32.4km、平坦なコース。日本時間21:30よりスタートした女子ロードTTは雨模様の中で行われた。
沿道の観客には傘を差さない人もいるなどそこまで雨足は強くない様子だったが、ウェットな路面状態に苦戦し落車してしまう選手も。
大きな声援を受けてスタートしたロッテ・コペツキー(ベルギー)やクロエ・ダイガート(アメリカ)も途中でスリップし、タイムロス。最終結果としては、東京オリンピックの個人TTで4位と、惜しくもメダルに届かなかったグレース・ブラウン(オーストラリア)が金メダルを獲得した。
最終結果&タイム
選手名 | 所属 | タイム | ||
1位 | グレース・ブラウン | BROWN Grace | オーストラリア | 39:38.24 |
2位 | アンナ・ヘンダーソン | HENDERSON Anna | イギリス | 41:09.83 |
3位 | クロエ・ダイガート | DYGERT Chloe | アメリカ | 41:10.70 |
男子ロードTT
本大会はオリンピックとしては初めて男女同数のエントリーとなり、同じ距離でのタイムトライアルが実施された(ただし男子は1人未出走で34人)。
女子のレース終了後、落車の原因となった雨は降り止まず、ウェットなコンディションの中で34人が順番に出走した。
最終走者となったレムコ・エヴェネプール(ベルギー)が暫定タイムを次々と更新していき、優勝。2022ブエルタ・ア・エスパーニャ、2022ロード世界選手権に続き、自身初となるオリンピックタイトルを手にする結果となった。
最終結果&タイム
選手名 | 所属 | タイム | ||
1位 | レムコ・エヴェネプール | EVENEPOEL Remco | ベルギー | 36:12.16 |
2位 | フィリポ・ガンナ | GANNA Filippo | イタリア | 36:27.08 |
3位 | ワウト・ファンアールト | van AERT Wout | ベルギー | 36:37.79 |
次のレース予定
大会3日目となる7月28日(日)は、女子MTB(マウンテンバイク)が開催。日本から川口うららが出場する。日本時間の21:00からスタート予定。
次のロードレースは8月3日(土)に男子ロードレース、4日(日)に女子ロードレースが開催される。日本からは新城幸也、與那嶺恵理がそれぞれ出場する。
いずれもテレビ放送は予定されていないが、TVerでライブ配信を視聴できる。詳しくは以下の記事にて。