挑戦の概要

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なぜイネオスが発表?

ダニエル・ビッガムは主に男子トラック競技中長距離種目で活躍する選手。

大学・大学院時代に工学と空気力学を専攻しており、以前までUCIトラックチームとして登録されていた「HUUB Wattbike Test Team」ではチームの選手兼エンジニアスタッフとして活動していた経歴を持っている。

2018-2019 Tissot UCI Track Cycling World Cup II Men's Team Pursuit

(左から2番目)ダニエル・ビッガム

現在では選手として活躍する傍ら、フィリポ・ガンナやイーサン・ハイターらも所属するUCIワールドチーム(ロード)の「INEOS Grenadiers」にて、エンジニアスタッフとして働いている珍しい人物だ。

今回の挑戦では、主に「INEOS Grenadiers」からサポートを受けての実施となるため、当チームからの公式発表となった。

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2021年にはイギリス記録を更新

実は、ダニエル・ビッガムがアワーレコードに挑むのは今回が初めてではない。

2021年10月には今回と同じく「TISSOT Velodrome」にてアワーレコードに挑戦しており、同じくイギリス人のレジェンド選手であるブラッドリー・ウィギンスのタイムを200mほど上回る「54.723km」を記録。

しかし、当時の挑戦はUCIに認可を受けずに実施したもの。従って公式の「UCIアワーレコード」に記録されることはなかったが、ブラッドリー・ウィギンスを超えるイギリス国内記録に認定され、2022年8月12日現在でも本記録は破られていない。

約1年ぶりとなる今回の挑戦で、前回の記録(非公式)を「367m」上回ることができれば、現UCIアワーレコード保持者のビクター・カンペナールツ(55.089km)を抜き、世界一となる。

ダニエル・ビッガムによるコメント

「現在では主に、パートナーとなったINEOS Grenadiersに身を置いています。任務や仕事の量が増すということは、それらの成果を1つの分野に投入できるということで、素晴らしいことです。チームからの全面的なサポートを受けることで、いつ、どのようにトレーニングするのかをより効率化することができます。私を快く受け入れ、多くのアイディアをともに交換し合えるチームに所属でき、大変嬉しく思っています。

そして、チームのパートナーにも頼ることができるこの環境は、とても大きな意味を持っています。

いままでに試行錯誤し開発してきたパッケージは、見送りとなるものもありましたが、すべて今回の挑戦に役立てられています。(トラック競技を)さらに進歩させるためのプロジェクトなのです。

私たちは、UCIアワーレコードにおける将来的な構想を作り上げるべく取り組んできましたが、これはトラック競技のみにとどまるものではありません。INEOS Grenadiersは毎週のようにロード・タイムトライアル種目のレースに参加してきました。今回のプロジェクトは、ロード・タイムトライアル種目でのパフォーマンス向上にも、大いに役立てられるものとなるでしょう。ペース配分にしろ機材開発にしろ、すべて関連し合う事柄なのです。ロードを主戦場とするINEOS Grenadiersに大いに貢献し得るプロジェクトなのです」

参照:INEOS Grenadiers「DAN GIGHAM TO TAKE ON THE UCI HOUR RECORD」

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