短距離

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中長距離

女子中長距離では、トラックとロードの現役世界チャンピオンであるロッテ・コペツキーが出場を見送り。その他オランダ、デンマークらも出場を見送っているが、女子中長距離種目は群雄割拠。『2024ネーションズカップ第1戦』は依然、世界トップレベルの猛者たちによる厳しい表彰台争いが予想される。

『2023世界選手権トラック』では日本がメダル2枚を獲得した男子中長距離。世界選手権での連覇達成者は稀で”絶対王者”不在の種目と言える。

しかし逆を言えば、「世界一」の座を獲得し得る選手が多くいる種目でもある。したがってパリ2024オリンピックの約半年前に行われる『2024ネーションズカップ第1戦』でのレースは、見逃せない一戦になること間違いなしだ。

出場予定の現アルカンシェルホルダー(中長距離)

選手名 カテゴリ アルカンシェル保持種目
ジェニファー・バレンテ 女子 アメリカ スクラッチ, オムニアム
ネア・エバンス イギリス マディソン
エリナー・バーカー イギリス マディソン, チームパシュート
ケイティ・アーチボルド イギリス チームパシュート
ジョシー・ナイト イギリス チームパシュート
アンナ・モリス イギリス チームパシュート
ミーガン・バーカー イギリス チームパシュート
フィリポ・ガンナ 男子 イタリア 個人パシュート
ウィリアム・ティドボール イギリス スクラッチ
アーロン・ゲイト ニュージーランド ポイントレース
ユリ・レイタオ ポルトガル オムニアム

ジェニファー・バレンテ(アメリカ・女子)

『2023世界選手権トラック』の女子中長距離の個人種目でアルカンシェルを獲得した内の1人が、ジェニファー・バレンテだ。

※残り2人はクロエ・ダイガート(個人パシュート)とロッテ・コペツキー(ポイントレース・エリミネーション)

(中央)ジェニファー・バレンテ

オリンピックではリオ2016年大会と東京2020大会に出場し2大会でメダルを獲得。東京大会ではオムニアムで金メダルを獲得し、梶原悠未らとともに表彰台へ登った。

東京オリンピック後もその強さに衰えはなく、『2023世界選手権トラック』ではアルカンシェル2枚を獲得し、エリミネーションの銅メダルと合わせ3種目の表彰台を獲得する強さを見せている。

主な戦績

大会 成績
2023世界選手権トラック スクラッチ優勝
オムニアム優勝
エリミネーション3位
2023ネーションズカップ第2戦 エリミネーション優勝
2023ネーションズカップ第3戦 エリミネーション2位
オムニアム3位
東京2020オリンピック オムニアム優勝
チームパシュート3位

ケイティ・アーチボルド(イギリス・女子)

イギリスの女子中長距離種目を長年に渡り牽引する選手の1人。

(左)ケイティ・アーチボルド(右)ローラ・ケニー

オリンピックではリオ2016年大会と東京2020大会にてチームパシュートのメダル獲得に貢献(リオ金・東京銀)。東京大会ではマディソンでも金メダルを獲得した。

2022年夏にパートナーを亡くしたことなどもあってか、一時は最前線から一歩引いていたような印象があったが、2023シーズンはネーションズカップや世界選手権、トラックチャンピオンズリーグで金メダルを獲得する強い姿を見せている。

現マディソン世界チャンピオンのネア・エバンスらとともに、『2024ネーションズカップ第1戦』に参戦する。

主な戦績

大会 成績
2023世界選手権トラック チームパシュート優勝
2023ヨーロッパ選手権トラック チームパシュート優勝
オムニアム優勝
マディソン優勝
2023ネーションズカップ第3戦 チームパシュート優勝
マディソン2位
オムニアム優勝
2023トラックチャンピオンズリーグ 中長距離カテゴリー総合優勝
東京2020オリンピック チームパシュート2位
マディソン優勝

エリア・ビビアーニ(イタリア・男子)

トラック競技とロードの二足の草鞋を履き、世界トップレベルで活躍している選手。

オリンピックには2012年のロンドン大会から3大会出場しており、オムニアムにて金1枚(リオ)・銅1枚(東京)を獲得している。『2023世界選手権トラック』ではエリミネーション3連覇こそ逃したものの、3位でフィニッシュし表彰台を死守した。

ロードでは同国のフィリポ・ガンナらとともにUCIワールドチーム『INEOS Grenadiers』に所属。『2023ネーションズカップ第1戦』直前開催の「ツアー・ダウンアンダー」では第3ステージ2着の活躍も見せている。

主な戦績

大会 成績
2023世界選手権トラック エリミネーション3位
2023ネーションズカップ第2戦 オムニアム2位
東京2020オリンピック オムニアム3位

残り3ヶ月を切った「オリンピック出場枠争い」

本記事では『2024ネーションズカップ第1戦』の注目選手を厳選して6人紹介してきた。6人の他にも多数の競合選手が参戦する本大会は、日本にとって2024年初の”オリンピック選考大会”となる。

オリンピック出場枠獲得に直接影響する”オリンピック選考大会”は本大会を含めあと4戦。しかしその全てが残り3ヶ月以内に詰め込まれており、4月中旬には「オリンピックランキング最終盤」が決定する。

オリンピックイヤーを迎えたばかりだが、パリへの入り口は既に近くまで迫っている。最高潮の状態で8月を迎えるために、ぜひ『2024ネーションズカップ第1戦』からご注目いただきたい。

2024年の”オリンピック選考大会”

日程 大会
2月2日〜2月4日 2024ネーションズカップ第1戦
(オーストラリア・アデレード)
2月21日〜2月25日 アジア選手権トラック
(インド・ニューデリー)
3月15日〜3月17日 2024ネーションズカップ第2戦
(香港)
4月12日〜4月14日 2024ネーションズカップ第3戦
(カナダ・ミルトン)

その他『2024ネーションズカップ第1戦』についてはコチラ

2024年の競輪グレードレース&トラック競技大会スケジュール一覧

2024ネーションズカップ第1戦タイムテーブル