どちらが勝っても史上初の優勝となる日本人対決となった決勝戦、太田りゆが女子スプリントで日本史上初となるアジア制覇を達成。準優勝は小林優香となり、日本から出場した2人による活躍が目立った種目となった。
『アジア選手権トラック2022』はインドのニューデリーで実施されている。大会3日目(~準々決勝まで)と4日目(準決勝~決勝)には女子スプリントが行われた。アジア各国から総勢14人が参加し、その中には日本から太田りゆ、小林優香が含まれる。
予選:トップ2は日本人 一気に準々決勝へ
予選は200mのフライングタイムトライアル(助走をつけたタイムトライアル)。
太田はトップタイムを記録して、全体で唯一の10秒台となる10秒976。
小林は11秒138を記録し、全体で2位。
この結果、日本人2人は一気に準々決勝へと進むことになった。
※今回のアジア選手権では予選トップ2のみシード権が与えられるルールになっている
準決勝
準々決勝をストレートで勝ち進んだ太田と小林の準決勝。どちらも相手は韓国の選手となった。
1本目を太田が制しての2本目、チョ・ソニョン(韓国)が前となり、太田は仕掛けるタイミングを後ろからうかがう。最終周回に入り、外から太田が仕掛けようとするが、チョ・ソニョンが外に膨らむ形でレースは並走状態になる。
それでも2コーナー近辺から太田が強引に前に出ると、チョ・ソニョンは太田の加速についていけずに勝負あり。太田が準決勝をストレートで勝利して決勝進出を決めた。
小林も1本目を制しての2本目。パク・ジへ(韓国)とのレースは後ろから攻める展開。徐々にスピードが上がり、最終周回では小林が勢いをつけて前に出ようとするが、1コーナー付近でパクが大きく外に膨らみ、小林は一旦パクの後輪について、再度仕掛け時を狙う。
残り半周となったところで外から攻めた小林。最後は両者が並んでフィニッシュする形となったが、先着したのは小林。パクをストレートで下して太田との決勝へ駒を進めた。