ロード種目・日本代表のコーチとして、清水裕輔(写真右)、小橋勇利(写真左)が就任したことが発表された。
清水裕輔氏はエリート・U23カテゴリーを、小橋勇利氏はジュニア・U17カテゴリーを主に担当することとなる。

ロード種目 日本代表コーチ就任のお知らせ | JCF

「他競技との連携」を掲げる強化策

両氏は、2月に開催された『2025ロードアジア選手権』にてともにコーチとしてチームを指揮。同大会には、トラック競技のナショナルチームメンバーでもある垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀の3選手が出場した。

また、2025年より垣田真穂がイタリア籍UCIコンチネンタルチーム「BePink-Bongioanni」に所属することが発表されたほか、内野艶和、池田瑞紀、今村駿介もヨーロッパを拠点に活動をスタート。これらは、HPCJCとも連携を図り、選手強化の一翼を担う活動の一環であることも発表されている。

清水氏は就任コメントにて、「他競技との連携や国際的なトレンドの積極的な導入を通じて、新たな視点から競技力向上を図る」と言及。2028年のロサンゼルスオリンピック、そしてその先に向けて、ロード&トラックだけでなく、その他の種目を含めた連携による、更なる選手強化が期待される。

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清水裕輔コーチ コメント

このたび、日本代表チームのコーチに就任するにあたり、責任の重さとともに大きな使命感を感じています。
選手の競技力向上はもちろんのこと、チーム全体の結束を高め、国際舞台で最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに取り組んでまいります。
これまでの競技やチーム運営を通して培った知識と経験を活かし、選手一人ひとりに最適なサポートを提供、選手を支え持続的な成長を目指します。
また、他競技との連携や国際的なトレンドの積極的な導入を通じて、新たな視点から競技力向上を図るとともに、ジュニアコーチを始めとする各ステークホルダーとの連携を強固にし、若手指導者の育成にも注力してまいります。
チームの勝利はもちろんですが、自転車競技を代表して日本のスポーツ界全体の発展にも貢献できるよう、日々研鑽を重ねながら全力で取り組んでいきますので、日本のロードチームを宜しくお願い致します。

プロフィール

生年月日:1981年3月25日生まれ
指導歴:2014年〜宇都宮ブリッツェン、2023年〜JCL TEAM UKYO、2024年〜ヴェロリアン松山 チーム監督担当
担当:エリート・U23カテゴリー(ジュニア連携)

小橋勇利コーチ コメント

日本代表チームのコーチとして、選手一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出せるチーム環境の構築に尽力してまいります。
ジュニアカテゴリーの活動を中心とした担当であることから、2032-2036年と続くオリンピックに向け、育成体制の強化に力を入れていきます。
U17・U15世代の発掘と育成を軸に、全国各地から才能ある若手を見出し、世界を目指せる環境を整備してまいります。
競技力の向上にはトレーニング理論だけでなく、食事・睡眠などの生活面、そしてバイクや機材に関する知識まで、多角的な視点でのサポートが欠かせません。現場にいるコーチとして、細部にまで目を配り、1%でもライバルとの差を埋める努力を重ねていきたいと考えています。
また、選手が全力を発揮するためには、スタッフ自身も高いパフォーマンスを発揮できる事が役目であることから、学びの場を忘れずに取り組んでいきます。
選手・スタッフ・チーム全体の力を結集し、日本自転車競技の未来を切り拓く指導を実践していきます。

プロフィール

生年月日:1994年9月28日生まれ
指導歴:2021年〜 HOKKAIDO ESPOIR PROJECT チーム監督/コーチ担当
競技歴:ジュニア、U23 世界選手権大会、アジア選手権大会日本代表
担当:ジュニア・U17カテゴリー(エリート・U23連携)