フランス南東部を舞台に開催中のワールドツアー「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」。最終第7ステージの新城幸也選手のレポートをお届けする。

ツール・ド・フランス前哨戦を完走

最終ステージは137km。3級山岳が1つと、1級山岳が4つとアルプスの山々がふんだんに組み込まれ、最後はモンブラン山系の1つ、エギーユ・デュ・ミディの山頂フィニッシュ。獲得標高差は3,800mという、ドーフィネの締めくくりにふさわしい過酷な山岳コースであった。

新城選手は最終日をトップから32分36秒遅れの111位でゴール。約40人がリタイアしている中、タイムアウト2分前で最後まで諦めず、総合106位での完走した。

8日間での獲得標高が18,825mにも及ぶ過酷な山岳レースに、ツアー・オブ・ジャパンでの落車から、1週間自転車に乗れず、怪我から12日目での参戦となった。大きな不安もあったが無事に全日完走を果した。

以下、新城選手のコメント。

怪我も回復、後半からの上がり調子が次のはげみに

新城幸也

​残り100m。最後の力を振り絞り、過酷な山岳ステージを走り切った新城選手 ​ photo Miwa IIJIMA

最終日は逃げに乗る為にちょっと脚を使い過ぎて、登り始めて直ぐに集団から遅れてしまった。逃げがなかなか決まらなかったこともあるが、登りの速いペースに対応出来ていない。もっと早いペースでの登りの練習しなきゃいけないと感じている。

50km過ぎ地点から集団にも取り残されたが、なんとかゴールまで辿り着いた時には、タイムアウトの2分前!今年のドーフィネは平坦なステージが1つも無かった。

かなりボリュームのある1週間だった。TOJから怪我もすっかり良くなって、後半から尻上がりに調子が上がったことは再来週からのレースに弾みになる。

新城選手の次の参戦予定レースは6月20日~24日イタリアAdriatica Ionica Race/Following the Serenissima Routes (2.1)となっている。

大会詳細ページはこちら

出場を検討していた6月22日~24日の全日本選手権については、同時期に開催されるイタリアでのヨーロッパツアーのステージレースへの出場のため、チームからの指示もあり出場しないことに決定した。

新城幸也の関連記事

Text:Miwa Iijima
『Team ユキヤ通信 2018 NO.42』11 June,2018 FRANCE

新城幸也がクイーンステージ走破「超級山岳の連続はまだまだキツい」/クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ Team ユキヤ通信 2018 NO.41

新城幸也、登りのペースを掴みつつ超級山岳をクリア/クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ Team ユキヤ通信 2018 NO.40

リタイア続出の第4ステージ、新城幸也は無事完走「明日はスタートから全開」/クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ Team ユキヤ通信 2018 NO.39

新城幸也「楽なチームタイムトライアルなんてない」/クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第3ステージ Team ユキヤ通信 2018 NO.38

新城幸也「もうひと仕事したかった!」第2ステージも完走/クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第2ステージ Teamユキヤ通信NO.37

新城幸也「逃げの指示が出たらチャンス!」復帰第1ステージ完走、上り調子/クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第1ステージ Teamユキヤ通信NO.36