沢田桂太郎(ロードレース/トラック)

アジア自転車競技選手権大会2020 チームパシュート優勝
全日本自転車競技選手権大会 チームパシュート、1kmタイムトライアル優勝

――2019年シーズンを振り返って

アンダー23に上がってからロードに真剣に向き合った年でした。それでも自分の求めている結果が出なかったかなという感じはしますが、それでも走れるようになって、相乗してトラックでもいい結果が付いてくるようになりました。総合すると良かったかなというのはあるんですが、全日本選手権ロードのU23で優勝を逃したのと、Jプロツアーでまだ1回も勝っていないのが心残りです。同年代で今村(駿介)が2勝を上げている中で、僕はクリテリウムでいい位置にはいるけれど、アシストで終わったり、勝ちを逃したりというのがありました。最終局面に残るけれど勝てない、シルバーコレクターになりかけていたというのもあって、来年はしっかりと勝ちを狙っていきたいです。

――2020年に向けて

来年は、まずオリンピックを目指します。そしてロードで結果を残していきます。来年はアンダー23で最後の年なので、全日本ロードをしっかりと獲っていきます。これまでアンダー17、ジュニアとチャンピオンを取ってきているので、後はアンダ ー23を取って、全カテゴリーの制覇を目指したいと思います。

――ブリヂストンの新型トラック中距離フレームについて

結果が物語っていると思います。軽いので反応がよく、軽いからといって剛性も高くパワーロスがありません。今までのフレームとは別物だなと感じますし、各国の強豪たちが乗るフレームに比べても劣っていないなと感じています。フレームは世界と戦えるレベルまで来ているので、あとは僕ら次第ですね。

石橋学(ロードレース/トラック)

――2019年シーズンを振り返って

今シーズンの目標は、UCIレースでポイントを取ること。大きな目標は全日本選手権、TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)の総合順位と、ツール・ド・北海道の3つでした。それに向けてしっかりと年間を通し、コンディショニングも今年はうまくいきまし たし、しっかり活動できました。
TOJに関しては、チームが自分の総合狙いのためにしっかりとアシストの仕事をしてくれたので、それに応える形で上位 に食い込めました。
全日本選手権はワンデーレースで展開も特殊なので、うまくいくときといかないときの差はあるだろうなと思っていました。でもコンディションの面では万全の状態で挑めたと思っているので、そういった意味での悔いはないです。それはまた、来年以降に目標達成できるようにという感じです。
ツール・ド・北海道は、個人的には総合狙いで走ろうと思っていたので、第一ステージの展開で遅れたというか前が行ってしまって総合がなくなり、そこは悔やまれますが、次の第2ステージで上位入賞に絡めたので良かったです。

――2020年シーズンに向けて

今年は自分が総合狙いで走ることが多かったのですが、他のメンバーも全体的に活躍できていて、メンバー全てに勝利のチャンスがあるので、チームとしての幅が広がったなと感じています。 いろんな戦い方ができるという感覚があって、今までの作戦だと、例えば自分が総合を狙って他の選手はアシストだけ、という感じだったんですが、ここのところは何人かが勝ちを狙えるようになってきています。これで違う作戦も立てられます。例えば自分が逃げに乗って、後ろで違うメンバーが追いついた時の作戦に備えるとか。結果的に自分も動きやすくなるし、逃げをやりたいとも思っているので、そういう動き方ができますね。
コンディションとかもいろいろありますが、自分がロードレースの作戦の中での軸にならなければいけないと思っています。それに前半は特に、オリンピックに関するポイントも絡んでくるので、シーズン前半から前倒しでコンディショニングしていきます。

――アンカー RS9sについて

RS9sはRS9の後続モデルですが、RS9がさらにバランス良くなった感じがします。選手目線で言うと、もがいた時やトルクをかけた時にフレームの後ろのたわみを感じることがあるんですが、後ろが少し硬くなってそれが出なくなりました。さらにレーシーな感じ、レスポンスが良くなりましたね。
今、エアロフレームとかも多いですが、RS9sはノーマルな、オーソドックスなバイクの形で、いろんなレース、いろんな状況での性能バランスがよく取れているという印象がありますね。一台でいろんなレースをこなせる、本当の意味でオールラウンドなバイクです。

選手コメント 黒枝士揮・徳田優