全国43箇所にある競輪場。近年の売り上げ増加の助けもあり、さまざまな競輪場で「改修工事」「再整備」「リニューアル」が行われている。

この記事では全国の競輪場の、近年(2025〜2026年)のリニューアル状況を一挙に紹介。お近くの競輪場や遠くの競輪場の「新たな姿」をぜひ楽しんでいただきたい。

前橋競輪場

ドーム型競輪場である前橋競輪場。この競輪場にはメインイベントエリアにステージと約5000の可動席があるが、老朽化のために使えなくなっていた。2026年度に固定化工事が行われる予定

なお2025年中は休憩所の改修工事などが行われた。

大宮競輪場

大宮競輪場は、大宮公園の一角にある競輪場。この公園には他にも野球場やサッカー場などもあるが、2025年9月に発表された再整備事業「大宮スーパー・ボールパーク基本計画」において、老朽化している大宮競輪場を公園内の別の場所へ移転する方針が発表された。

時期などもまだ決まっていないが、いずれは道路を挟んで東側にある「第二公園」にお引越しとなる予定だ。

参考:日刊スポーツ【競輪】大宮競輪場リニューアルへ 1949年建設で老朽化 第一公園から第二公園へ移転(2025年9月)

立川競輪場

2年以上にわたるリニューアルを行なっていた立川競輪場。2025年12月に一通りの整備が終了し、入退場門やイベントステージ、メインゲートなどが新たな姿に。明るく親しみやすい空間に生まれ変わった。

参考:広報たちかわ

川崎競輪場

2025年11月よりメインスタンド屋根の改修工事のため、本場開催(川崎競輪場でのレース)はお休み中。工事は2026年7月末まで行われる予定だ。

参考:タウンニュース

小田原競輪場

2024年10月から一部スタンドの解体撤去工事を行なっていた小田原競輪場。2025年9月、約1年の工事を終え、休止していた本場開催も再開されるようになった。新しい小田原競輪場は「バンクから小田原城が見えるようになった」と好評だ。

参考:タウンニュース

伊東温泉競輪場

2028年度にリニューアルが予定されている伊東温泉競輪場。それに先立つような形で、2025年中から再整備にともなう立ち入り禁止エリアなどが設定されている。

競輪選手養成所の卒業記念レースなども予定されているが、西口入場門~メインスタンドが使えないなどの制約があるため、来場の際には事前にご確認を。

出典:【再整備】営業範囲変更のお知らせ(伊東温泉競輪場)

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名古屋競輪場

2025年4月末に、特別観覧席がリニューアル。新しく快適な環境で競輪を楽しむことができるようになった。

また隣接する形で名古屋競輪場BMXレースコース(NAGOYA KEIRIN BMX)が8月にオープンし、11月にはBMXのアジア選手権も開催された。2026年にはこの会場でアジア競技大会のBMX種目が行われる予定だ。新たな楽しみ方が広がっている名古屋競輪場を、ぜひお楽しみいただきたい。

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大垣競輪場

2025年9月から2026年2月にかけて、特別観覧席の改修工事が行われている。これにともない4階特別観覧席が閉鎖されており、そのほかの場所にも立ち入り禁止エリアが設定されている。

出典:特別観覧席改修工事のお知らせ(大垣競輪場)

豊橋競輪場

・快適な観覧環境の整備(ユニバーサルデザインなど)
・施設のコンパクト化
・地域住民の利用促進

の基本方針のもとにリニューアル計画が進められている豊橋競輪場。2026年度から解体工事がスタートするが、工事期間中も車券販売は継続される。全リニューアルが終了するのは2029年度の予定。

出典:豊橋競輪場基本計画(北エリア) 概要説明資料(PDF)

富山競輪場

バンクの全面改修工事が終了し、2025年6月からは新バンクでのレースが行われている。

出典:【お知らせ】バンクリニューアルセレモニーを行いました<5/28>(富山競輪場)

松阪競輪場

一般来場者が利用する施設ではないものの、競輪場敷地内に「松阪サイクルトレーニングセンター」が2025年4月にオープンしている。競輪選手や会員登録済みの自転車競技車向けのトレーニングジムで、「地域の底力」を引き上げる一助となりそうだ。

出典:松阪サイクル トレーニングセンター(松阪競輪場)

四日市競輪場

場外発売時の投票がしやすいようにするための外向投票を新設するリニューアルが、2025年6月に決定。あわせて「1階旧車券売場を飲食売店等に改修する」といった改修工事も予定されている。

工事は2025年度内にスタートし、2028年の完成を目指している。

参考:6月定例月議会における議案に対する意見募集(PDF)(四日市市役所)
【三重・四日市市】競輪場外向投票所新築、6月補正に22億(建通新聞)

福井競輪場

2025年10月よりバンク改修がスタートした福井競輪場。それに先立つ7月にはサイクルシアター(室内観覧席)もリニューアルされ、モダンで使いやすい設備へと生まれ変わっている。

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奈良競輪場

老朽化に直面している奈良競輪場は、2030年の『国スポ(国民スポーツ大会)リハーサル大会』までに再整備事業を行う計画となっている。

その予算は95億円。観覧席や投票所、食堂などが集約化されるほか、女子選手用の宿舎を増築することなども検討されている。どのようなリニューアルが行われるのか、楽しみにしたい。

出典:国民スポーツ大会を見据えた競輪場の再整備 及び収益を活用した基金の創設等について(PDF)(奈良県)

向日町競輪場

2024年9月の『平安賞』を最後に、競輪開催が行なわれていない向日町競輪場。2025年の秋の国民スポーツ大会『わたSHIGA輝く国スポ』自転車トラックレースの会場として使用されたのち、解体工事などを経て2029年度にリニューアルオープンを予定している。

変更の大きなポイントは「周長400mから333mへ縮小」「周長を短くしたことでできたスペースを活用し、約9000人収容可能なアリーナ施設を建築」の2点。スポーツやコンサートなど、さまざまな角度から「競輪に近寄れる」スポットとなっていく見込みだ。

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和歌山競輪場

「オレンジバンク」の愛称でも親しまれる和歌山競輪場。2025年初頭から行われていたバンク改修が同年12月に完了し、新バンクでのレースがスタートしている。

11月末に行われたリニューアルお披露目イベントでは、RCカー(ラジコンカー)がバンクを走るレースなども行われた。

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広島競輪場

2025年12月、約3年ぶりに本場開催が再開された広島競輪場。客席・バンク・宿舎などが生まれ変わり、「アーバンサイクルパークス広島」という新しい名称も与えられた。

特筆すべきは、玉野競輪場に続く「ホテルつきの競輪場」になったこと。新設された宿泊施設「せとうちサイクルステイズ広島宇品は選手宿舎として利用されるほか、一般客も宿泊することができる。

シーズン・部屋タイプにもよるが、大人1人朝食付きで8000円〜22000程度。広島港に近い立地なので、旅の拠点として利用するのもありかも?

参考:広島競輪場がリニューアル、3年ぶりレース再開 ホテルなど併設(朝日新聞)
新設ホテル「せとうちサイクルステイズ広島宇品」開業決定-競輪とアーバンサイクルスポーツが融合する複合施設、「アーバンサイクルパークス広島」内に、新規オープン-(PR TIMES)

高松競輪場

2024年から再整備が進められている高松競輪場。ホテルやBMXが楽しめるエリアなどの整備が進められており、全体のリニューアルオープンは2028年度上半期に予定されている。

なお、2026年春には先んじて「チータカ広場」がリニューアルオープン。オリジナルの大型遊具や自転車をモチーフにした遊具などが導入され、子どもたちが自転車に親しめるスポットとなる予定だ。

出典:高松競輪場の地域交流広場「チータカ広場」が2026年春にリニューアルオープン予定(PR TIMES)

小松島競輪場


小松島競輪場では2023年から少しずつ設備改修が進められており、女子選手対応宿舎が新設されたことでガールズケイリンのレースも開催可能となった。2026年度に予定されているのは管理棟など一般の来場客にはあまり関係のないエリアだが、2027・2028年度にはメインスタンド解体工事など、規模の大きい工事も計画されている。

参考:小松島競輪場施設整備計画 (改訂版)
議案第2号 令和7年度小松島市競輪事業特別会計予算

松山競輪場

2025年4月から2026年2月にかけ、バンク改修を実施中。期間中は指定席も改修中のため、指定席でゆったり他競輪場のレースを観戦する……ということも不可能となっている(場外車券は購入可能)。

今回の改修は「これまでのような表面部分の補修ではなく、掘り起こして新たなバンクを造る大掛かりな作業」とのこと。生まれ変わった姿を楽しみにしたい。

引用:山競輪大規模改修工事のお知らせ(松山競輪実況アナウンサー “克”動日記)
参考:バンク改修に伴う松山競輪の開催について(松山競輪)
松山けいりんFacebook

佐世保競輪場

メインスタンドを整備中の佐世保競輪場。3階建てのおしゃれな建物になるほか、ナイター設備も整備される。工事は2026年1月9日までの予定となっている。

熊本競輪場

2016年の熊本地震で被災した熊本競輪場。2024年に工事が終わり、レース自体は再開されたが、駐車場の整備はまだ残っている状態だった。それが2026年1月に終了し、いよいよ「グランドオープン」となる。

熊本地震の際は、日本競輪選手会熊本支部が支援物資の受付と配布を行い、復興のために助力してきた。新しい熊本競輪場の駐車場は災害時の避難場所として活用されるほか、サービスセンターに防災備蓄倉庫なども備える予定。

2026年2月には『全日本選抜競輪(G1)』も開催される熊本競輪場。「被災の歴史があってこその新しい姿」を応援したい。

深谷知広が「熊本競輪場の震災復興支援計画」を発信 その現状とは?

参考:地震で被災した『熊本競輪場』2026年1月にグランドオープン 300台収容の駐車場は災害時に避難場所として開放(TBS NEWS DIG)