『第41回共同通信社杯競輪(G2)』にて、4日間にわたって熱戦の舞台となった福井競輪場。
ホームページには、「日本競輪選手養成所(旧:日本競輪学校)をモデルにして作られている400mバンク」という記載がある。
果たして、どれくらい似ているのか?
決勝取材の合間に、実際にバンクを観察して確かめてみた。
福井競輪場 バンクデータ
福井競輪場 | 日本競輪選手養成所(400バンク) | |
見なし直線距離 | 52.8m | – |
センター部路面傾斜 | 31°28’37″ | 31°08’24″ |
直線部路面傾斜 | 2°51’45″ | 2°51’45″ |
ホーム幅員 | 10.5m | 13.5m |
バック幅員 | 9.0m | 12.0m |
センター幅員 | 7.5m | 10.0m |
本当に似てる? 検証写真
データを見ると、幅員については日本競輪選手養成所のバンクのほうが広いようだが、傾斜についてはかなり近い。特に直線部については全く同じ。
では、実際に写真で検証してみよう。

福井競輪場

日本競輪選手養成所

福井競輪場

日本競輪選手養成所

福井競輪場

日本競輪選手養成所

福井競輪場

日本競輪選手養成所
選手に聞いてみた
寄せた写真を撮影したことは否定しないが、似ている(ような気がする)。
では、実際に走っている選手はどのように感じているのだろうか?
ということで、レースを終えた直後の中野慎詞選手に話を聞いたが、日本競輪選手養成所の400バンクがモデルになっているということは知らなかった様子。

出場選手の中では比較的若手とはいえ、在所していたのは数年前。似ているかどうか、という質問に関してはさすがに「わからないです(笑)」と笑ったが、「(福井は)癖のなく、すごく走りやすいバンクでした。養成所のバンクも癖がないものであったとは思うので、似ているのかも?」と話してくれた。
2025年10月より大規模改修がスタート
ちなみに、福井競輪場は9月末の本場開催を最後に、本格的なバンク改修がスタートする予定。どのように生まれ変わるかにも注目したい。