「競輪はサバイバル。自分にとっても大きな挑戦」マシュー・グレーツァーに徹底解剖インタビュー

スピードに恵まれた幸運、そして競争精神

僕はラッキーだと思う。昔から携わってきたスポーツで成功できたし、トラック競技のような「これが自分のスポーツだ!」っていう競技に出会えたことも。

トラック競技に対して僕よりも情熱的な人はたくさんいる。けれど、僕はスピードという武器に恵まれた、だからラッキーなんだ。

もちろん、僕がこの競技に対して情熱がないというのではないよ。僕の場合は競争精神というか、「自分の中の戦うマインド」がとても強いんだ。まだまだ進化したいし可能な限り速くなりたい。他のスポーツでもその条件に合えば、それでも事足りたはずなんだ。

ただ、その条件、自分の求めているものを満たしてくれる、また求めているものが求められるのが自転車競技だったんだ。

マシュー・グレッツァー

凄い話ですね。ちなみに誰が君のメインのコーチ?

今はNick Frager(NZL)。とてもテクニカルなコーチで、テクニックを駆使して僕を追い込む練習をしてくれるのが上手いですね。あとはRoss EDGER(ENG)ですね。レース展開などの戦術をコーチングしてくれてる。

世界選手権での金メダルは人生最高レベル

コモンウェルスゲームスでは金メダルを2つ(ケイリン、1kmTT)獲得しましたが、世界選手権での金メダルとどっちが嬉しかったでしょうか?

難しい質問だね(笑)コモンウェルスに照準を合わせていたことは間違いないよ。ただ、世界選手権での金メダルの方が大きなタイトルだと思ってる。これまでの人生で最高レベルの結果だよ。

コモンウェルスの場合、オーストラリアでコモンウェルスが開催されたとあって、世界選手権の時よりもたくさんの人、たくさんのメディアを通じて国内で自転車競技が拡散されたんだ。結果としてどちらも重要な大会だったと言えると思う。

敢えていうならやはり世界選手権!だって世界と戦って勝ったんだもの!

男子スプリント優勝のマシュー・グレッツァー「全ての負けを積み重ねての勝利」/トラック世界選手権2018

世界チャンピオンになって、有名人になりました?

うーん。TVの取材は無かったんだ。ラジオで数回インタビューがあった程度かな。トラック競技はオーストラリアではあまり人気がないので、他のメジャースポーツと同じように取材を受けることはないんだ。だから新聞やラジオには少しばかり話題が掲載されるんだけど、3日もすると話題は消えちゃう(笑)

マシュー・グレッツァー

地元では「マシューだ!」と言われることも

アデレードが出身地だと思いますが、さすがに地元では「おっ!マシューだ」ってなりますよね?

そうですね(笑)他の都市よりは少しは(笑)コモンウェルスのおかげで競技がTV中継されたし、少しずつ認知度は上がってきていると思う。

オーストラリアでは人気あまりないスポーツとのことですが、実際のところラグビーやフットボールと比べて自転車、特にトラックはどの辺りの位置なのでしょうか?

そんなにたくさんの人が知っているスポーツではないかな。もともとオーストラリアにはそんなにスポーツが盛んじゃないこともあるけど、まあ下から数えて5~6番目といったところだね。

例えば、誰かが僕に何のスポーツをしているの?と聞いてきて、自転車トラック競技の選手だよと答えたら、時には「?」となることも(笑)

仕方ないよね。僕らトップの選手たちは世界中を周ってレースしているし、直接的に競技を見る機会が少ないんだから。
日本代表チームは友達、だけど大きな脅威

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