寒波の厳しい日々が過ぎ去っていき、いよいよ桃の花が咲く季節となった2022年3月。
2022年3月は一体どんな出来事があったのか?自転車トラック競技・競輪の話題を中心に、3月の出来事を振り返っていく。
競輪選手養成所 第121・122回生 卒業式
2022年3月3日、静岡県にある「日本競輪選手養成所」にて第121・122回生の卒業式が行われた。約10ヶ月にわたる訓練期間を終え、いよいよ4月からのルーキーシリーズにて競輪選手としてデビューを飾る予定だ。
UCI・UECがウクライナに支援
故郷からの避難を余儀なくされているウクライナの人々。UCI(国際自転車競技連合)はロシア・ベラルーシの国内競技連盟やチームなどに対する特別措置を施行したとともに、ウクライナ自転車競技連盟およびその選手達へ支援を提供することも発表した。
このUCIの決定に続くかたちでUEC(ヨーロッパ自転車競技連盟)は、ウクライナ自転車競技連盟とその選手たちの支援を目的とした基金を設置。基金を通した支援を呼びかけた。
イギリスチーム、元スター選手をコーチに任命
オリンピック・世界選手権ともに多くのメダルを獲得したイギリストラックチーム。そんなイギリスチームを次なる2024年パリオリンピックへ導くため、2人の元スター選手がコーチに任命された。
1人目はイギリス元男子短距離選手のジェイソン・ケニー。イギリス人史上最多のオリンピックメダル獲得数を更新し、レジェンドとなったケニーは2月に現役引退を表明。同時に母国の男子短距離チームのコーチに就任することを発表した。
2人目はオーストラリア元女子短距離選手のカーリー・マカラク。ロンドンオリンピックチームスプリントで銅メダルを獲得し、世界選手権で4度の世界チャンピオンに輝いた選手だ。
2021年11月に引退を表明していたマカラクが、若手選手が台頭するイギリス女子短距離チームのコーチに就任することを、イギリス自転車競技連盟が発表した。
新たなコーチ陣を迎え、さらなるパワーアップを図るイギリスで、3月3日から3日間にわたり国内選手権が実施された。
東京オリンピックなどで活躍してきた強豪選手たちが出場しなかったかわりに、国際大会での入賞経験がない選手や新世代の選手たちが多く出場。
これまでにも活躍してきた選手に加え、20代前後の若手選手による表彰台獲得も見られた。2024年パリオリンピックに向けた注目選手たちを知る良い機会になったのではないだろうか。