イギリス人史上最多のオリンピックメダル獲得数を誇る、男子トラック短距離選手、ジェイソン・ケニーが現役を引退し、イギリスナショナルチームのコーチに就任することが正式に発表された。

イギリス車連によると、チームのパリ2024オリンピックに向けた活動継続に伴い、ジェイソン・ケニーがイギリス男子短距離種目のコーチに就任するとのこと。

そこで、本記事ではジェイソン・ケニーの選手キャリアについて、その功績とともにご紹介していく。

ジェイソン・ケニー略歴

ジェイソン・ケニー Jason Kenny (GBR), Men's Keirin Final 1-6 AUGUST 8, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

1988年3月23日生まれ、イギリス・ボルトン出身のトラック競技・短距離選手。

ジュニア時代からトラック世界選手権などで優勝。エリートカテゴリーデビュー後も、イギリス代表として活躍を続けた。

特にオリンピックでは輝かしい実績を残しており、20歳で初出場した北京開催(2008年)から東京開催(2021年)までの4大会に出場を果たし、全大会で金メダルを獲得。金メダル獲得枚数、およびメダル獲得枚数においてイギリス人史上最多の記録を樹立した。

2016年にはイギリスチームの女子中長距離選手として活躍していたローラ・トロット(旧姓)と結婚。その後も”ケニー夫妻”としてオリンピックやトラックワールドカップなどでメダルを量産。

夫婦ともに金メダル獲得となった「東京2020オリンピック」後には、イギリス王室から”ナイト”・”デイム”の爵位がそれぞれ授与されている。

トラック競技界を超え、まさにイギリスのスポーツ界に名を刻んだスター選手だ。

参照:Olympics.com

主要大会での実績

開催年 大会名 種目 順位 開催地
2008年 オリンピック チームスプリント 優勝 北京
スプリント 2位
2009年 世界選手権 チームスプリント 2位 プルシュクフ
大陸選手権 チームスプリント 2位 ミンスク
ケイリン 2位
スプリント 2位
2010年 大陸選手権 ケイリン 優勝 プルシュクフ
2011年 世界選手権 チームスプリント 3位 アペルドールン
スプリント 優勝
2012年 オリンピック チームスプリント 優勝 ロンドン
スプリント 優勝
世界選手権 スプリント 2位 メルボルン
ケイリン 3位
2013年 世界選手権 ケイリン 優勝 ミンスク
大陸選手権 ケイリン 2位 アペルドールン
スプリント 3位
2016年 オリンピック チームスプリント 優勝 リオ・デジャネイロ
スプリント 優勝
ケイリン 優勝
世界選手権 スプリント 優勝 ロンドン
2018年 世界選手権 チームスプリント 2位 アペルドールン
2019年 大陸選手権 チームスプリント 2位 アペルドールン
2020年 世界選手権 チームスプリント 2位 ベルリン
2021年 オリンピック チームスプリント 2位 東京
ケイリン 優勝

その他大会での実績

国内選手権:12回優勝
ワールドカップ:メダル18枚(金6・銀7・銅5)
コモンウェルスゲームズ:メダル2枚(銀2)

参照:British CyclingCycling Archives

オリンピックとともに歩んだ選手人生

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