UCI(国際自転車競技連合)の理事会は3月1日、特別会議を開き、緊迫化するウクライナ情勢とそれに対する措置についての議論を実施した。

UCIは、ウクライナ情勢への懸念を表明したとともに、ロシア・ベラルーシ両政府の侵略行為は、「Olympic Truce(オリンピック休戦)」の誓いに反するものだとし、非難した。

そして本緊急会議を経て、主にロシア・ベラルーシのチームや選手らへの措置を決定し、即時施行していくことを発表した。

「WCC」を通したウクライナ車連への支援

Women's Team Sprint / 2021 Track Cycling World Championships, Roubaix, Basova Liubov(UKR), Biletska Alla (UKR), Lohviniuk Oleksandra(UKR)

UCIはウクライナ自転車競技連盟に対し、ウクライナの選手たちをエーグル(スイス)にあるWCC(World Cycling Center)に招き、競技活動を支援する。これはUCI会長やUEC職員、そしてウクライナ自転車競技連盟の代表者によって決定された。

WCCとは、ロード・トラック・BMXの3つの競技において、選手のトレーニング・育成の支援を行うUCIの施設。日本人選手としては東京2020オリンピックにBMX代表として出場した長迫吉拓なども、この地でトレーニングをしていた。

WCCについて▼

ベロドローム不在の国から誕生した世界記録/UCIワールドサイクリングセンターの存在とは?

厳しい措置を即時施行

1/2 Page