現在絶賛連戦中のトラックワールドカップ。

先日、日本自転車競技連盟から第5戦の出場選手が発表された。その中にこの人の名前が・・・

長迫吉拓

「あの人」が緊急参戦

彼の名は長迫吉拓。現在はBMXの強化指定選手(ナショナルチーム)に名を連ねている。

「BMXの選手なんでしょ?」
「どうしてトラックワールドカップでチームスプリントを走るの?」

そんな疑問を持ったあなたのために、彼が何者なのかをご紹介しよう。

長迫吉拓(ながさこ・よしたく)

1993年9月16日、岡山県生まれ。

4歳でBMXを始め、9歳で日本代表に初選出。2011-2015年のBMX全日本選手権で5連覇。リオデジャネイロオリンピックにも出場していて、プロBMX選手として活躍している。

その他にもカメラや動画を通して、自転車競技や自分のことを知ってもらう活動も積極的に行なう。More CADENCEにも何度か寄稿していただいている。

長迫吉拓

長迫吉拓作品サイト
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「これが人生の答えだったんかもしれん」豪雨被害の地元岡山で長迫吉拓が見て感じた事

BMXとトラックの二刀流を目指して

リオデジャネイロオリンピック(2016年)にはBMX日本代表として出場したものの「自分の目標とは程遠い結果で終わって、自分には力が足りなかった」と感じた長迫選手。初めは基礎練習の一環としてトラック競技を始めたが、徐々に頭角を現し、BMXだけでなくトラックのナショナルチームにも加入することに。

気になるトラック競技での実力はこちら。

映像の1走目が長迫選手である。スタンディングでスタート直後からここまでスピードに乗れる選手はなかなか居ないだろう。

2018年2月にはトラックアジア選手権に出場。このアジア選手権では長迫選手がチームスプリント1走の日本記録を更新している。同年6月にはBMXの世界選手権にも出場し「二刀流でオリンピック出場」を目標に邁進してきた。

BMXとトラックの二刀流は僕にしか出来ないから/長迫吉拓インタビュー後編

トラック競技から離れて

【長迫吉拓コラム】決断、出発の地W.C.Cで再スタート「トラック競技から離れ、BMXレースで東京2020のメダルを狙う」

両種目で実力を持っていた長迫選手だが、2018年10月にBMX種目に専念することを発表。BMXで2020の東京オリンピックのメダルを狙う決断をし、トラック競技から一度は離れた。

その後は2019年5月のBMXレースワールドカップ第4戦で決勝進出など、オリンピックに向けて一歩一歩進んでいる。

そして今回、ピンチヒッターとしてトラック競技に復帰。久しぶりにバンクに現れる長迫選手はどんな走りを見せてくれるのか?第4戦では日本記録更新&金メダルと波に乗っている男子チームスプリント、第5戦はますます見逃せなくなりそうだ。