史上初!JIK(日本競輪選手養成所)チームがマディソン日本一に!

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マディソン優勝:松田祥位/兒島直樹

Q:JIKのジャージを身に付けての、史上初となるマディソン優勝。率直な気持ちを聞かせてください。

兒島:中長距離のトレーニングからは少し離れていたので不安な部分もあったのですが、このジャージを着て、(松田)祥位さんと表彰台の一番上に立つことができたというのはすごく感慨深いです。

Q:序盤はHPCJCチームが走る展開でしたが、想定していた作戦は?

松田:最終的にはもつれる展開になるだろうなと予想していました。また、ラップを決めるのは難しいだろうと考えていたので想定とは異なるレースになりましたが、上手くレースを運ぶことができたと思います。

Q:その想定のなかで終盤アタックを仕掛けていったのは、レース中に意思疎通を図っていたのでしょうか?

兒島:正直、自分が勝手に行かせてもらったので、祥位さんには申し訳ない気持ちでいっぱいでした(笑)。モニターに映っている祥位さんの顔がしんどそうで……

ただ、点差が離れてしまった以上、あそこで行くしかない、という気持ちでした。

Q:ラップした後、残り10周のポイント周回での松田選手と橋本選手のもがき合いはとても見応えがありました。

松田:ここで1位(5ポイント)を取れればほぼ勝ちが確定する、というなかで、「負けない」という強い気持ちだけで踏んでいました。

Q:まだまだ大会は続きます。明日以降への意気込みをお願いします。

松田:最終日の1kmTTでは、養成所で身につけたスピードを活かして良い記録を、そして候補生らしい走りができたらと思います。
兒島:じつは、オムニアム用にJIK仕様のアジアチャンピオンジャージを作っていただきました。すごくレアなジャージを身につけて走ることになるので、それに恥じない走りを見せたいです。

スクラッチ優勝:橋本英也

Q:優勝おめでとうございます。レースの作戦はどのように考えていましたか?

レース前は、ラスト2周で仕掛けるような展開を想定していました。
ただ、始まってみたらみんながどんどんアタックを仕掛けていくようなレースになったので、僕も続いた方が良いと思い動いていきました。

Q:レース中に、作戦を切り替えたということですか?

そうですね。あの展開であれば、ゴールスプリントになる可能性は低い。柔軟に、冷静に対応して、うまく逃げ切ることができました。

Q:残り10周付近でアタックする際の決め手は?

集団がパラパラしはじめていたので、後ろの選手たちがキツくなっているんだろうなと感じました。
ここで踏むことができたら決まりやすい、と考えて仕掛けていきました。

Q:前日のエリミネーションでも、残り5人になったところで早めに仕掛ける動きがありました。積極的に動く、というのが大会通じてのテーマなのでしょうか?

そうですね。「攻撃が最大の防御」だと思っています。積極的にガンガン行って、それで負けてしまったとしたら自分の脚力不足。悔いのないように、レースを運ぶようにしています。

Q:レース終盤は、ファンの声援に応えるような動きもありました。

ここまで足を運んでくれている方、そして応援してくれている方が喜んでくれるような走りを大切にしています。とても幸せな瞬間でした。

Q:今後に向けて、ひと言お願いします。

まずは今大会ほかの種目でも結果を出すこと。そして、世界選手権ではまだメダルを獲得できていないので、そこに向けて頑張っていきます。