11月30日、『第1回 浦安クリテリウム』が開催された。
トラックナショナルチームでも活躍した、千葉県・浦安市出身の中村妃智氏(写真)が実行委員長を務めるこの大会に、なんの因果かMore CADENCE編集部が出場。その模様をレポートする。
クリテリウムとは?
「クリテリウム」とは、比較的短いコースを周回し競う自転車レース。
日本国内でも多数の大会が開催されており、さいたま新都心を舞台に行われる『ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム』などが特に知られている。
さいたまに「世界最高峰」がやってくる!垣田真穂らトラック中長距離メンバーも出場予定/『2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム』11月2日(土)
40歳の初挑戦
「スポーツ振興を図るとともに、スポーツツーリズムを推進することを目的」として初開催されたこの『浦安クリテリウム』。大会は「一般の部」と「JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)の部」の2部制で実施され、「一般の部」には約120人がエントリー。募集開始から早々にエントリー枠がいっぱいになるという盛況ぶりであった。
「一般の部」のなかでも、レベルに応じて
ビギナー:レース初心者。レース経験の少ない方
ミディアム:トレーニングを行っている方
チャレンジ:他レースで上位者、入賞レベルの方
3つのカテゴリに分けられている。
More CADENCE編集部からは、「ビギナー」クラスに筆者が出場。「ミディアム」クラスに、大学時代まで自転車競技経験がある我が後輩がエントリー。
ちなみに筆者はまもなく40歳。動ける小太りを自称してきたが、本格的な運動経験は中学校の部活動まで遡る。
絶好のロケーション!でも……
業務の合間に、後輩に指導を受け迎えた当日。
はちきれそうな不安と、なんていうんですか緊張感を抱え会場に向かう。
無事に会場に到着。
舞台となるのは、東京湾を見渡せる堤防上に設置された、1周約1.9kmの特設コース。
準備を終え、コースの試走に。この日は気温も高く風も弱い絶好の自転車日和。
最高に気持ちいい。すでに優勝だ。
でも、周りを見ると「みんな強そう」としか思えない……。
後輩のレースを見てちょっと引く
スタートセレモニーを経て、各レースが順次スタート。
一般の部のレースは、後輩くんも出場する「ミディアムクラス」(8周)から。
「選手同士の距離近すぎない……?レースってこんな密集して走るの?」と思っていたところ、スタート直後にまさかの落車が発生。
この時点で恐怖におののく。
トレーニングでは、ゼエゼエ息を切らしペダルを回す筆者をせせら笑いながらぶっちぎっていた後輩くん。
経験者であるからして、好結果が期待された。
が、次第に集団から離されていく。
う、うそでしょ?あんなに速かったのに……?
結局後輩くんは、中盤で途中棄権。
大会規則には、安全面を考慮し「周回遅れ及び周回遅れとなることが見込まれる選手はタイムアウトとし、その時点でレースを終了するもの」と記載されているのだ。
悔しげな表情で戻ってきた彼をねぎらう余裕なんて、もう筆者にはない。