『第1回 浦安クリテリウム』開催!クリテリウムって?

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いよいよスタート レース初体験

筆者が出場する「ビギナー」クラス(6周)が開始となる。

検車を終え、出場者が控えるエリアで待機。
おぉ、なんかプロの競技みたいだ。めちゃくちゃ怖い。けど楽しみ。
なお、ゼッケン番号は「88番」。末広がり。これは吉兆か。

「怪我だけはマジでNG」と強く言われていました

本当に出られるのか不安で早めに検車を済ませた結果、謎にスタートはいいポジション。

とにかくレースを長く続けられるよう、無我夢中で前についていく。
スタートの体感としては通勤電車クラスの密集具体だったのだが……

え、写真で見るとめちゃくちゃ空いてる……プロの皆さんのレースと全然違う……あの世界はいったいどんな景色なの。

結果は……

スタート直後、「意外とついていけるかも?」と思ったのも束の間。
徐々にペースアップ。2周目に入るところですでに若干脚が痛い。

レースを終え余裕の表情で見守る後輩くん

集団からはやや遅れるも、周りの女子選手についていく形で必死で踏む。踏む。踏む。

が、3周目の最終コーナーを回ったところで目の前に見えたのは、除外を告げる赤旗……。
やむなくコースアウトし、レースを終えた。

末広がりのゼッケンが泣いている

悔しい……けど楽しい

3周、わずか6kmほどで幕を下ろすこととなってしまった人生初レース。

率直な感想は、悔しい。

最後までレースを走り切ることなく除外されるのは、仲間はずれにされたようで悔しさが湧き上がる。
しかも、その原因が「自分が遅いから」なのだから言い訳のしようがない。

一方で、ここ数年では味わったことがない爽快感もあった。
全力で漕ぎ、風を感じる。しかも、ただ漠然と走るのではなく、周りと競走する。この緊張感よ。

はっきり言ってクリテリウム、おすすめである。

会場はもはやフェス

レースの重圧(言い過ぎ)から解放され、会場を散策。

会場に隣接する浦安市総合公園では、「ちゃりフェス」も同時開催。キッチンカーの出店もあり、メインステージでは地元の高校生のダンスショーやBMX・MTBパフォーマンスなどさまざまな催しも実施されており、雰囲気はさながら音楽フェス。

気持ちのいい青空のもと、存分に満喫した。

“するスポーツ、みるスポーツ”

一般の部の終了後は、“パレードラン”も実施。中村妃智氏や、浦安市の内田悦嗣氏、観戦に来たお客さんらがクリテリウムコースをラン。とてつもなくピースフルな時間が流れていた。

観戦に来ていた弊社社員もパレードラン

この大会に向け、中村妃智氏は地元・浦安市の自転車競技の振興とあわせ、「自転車競技が“するスポーツ”、“みるスポーツ”ともに発展することを期待しています」とコメントを寄せていた。

中村妃智

“見る専”だった筆者が気軽に参加できるこういった大会の存在は、その大きな要因となる。
さらに、オープンな会場の雰囲気もあいまって、地元の方と自転車競技との距離が縮まったことも想像に難くない。

来年へのリベンジを誓いつつ、初のレース体験は幕を閉じた。
ただ、翌々日まで体の痛みに泣いたことは言うまでもない。