イギリス自転車競技連盟が2024年7月4日、『パリ2024オリンピック』自転車種目に出場する代表選手団(最終版)を発表。
トラック競技を中心に、注目選手らを紹介していく。
イギリス代表選手団(トラック)
短距離 | 男子 | ジャック・カーリン エド・ロウ ハーミッシュ・タンブル ジョセフ・トルーマン(リザーブ) |
女子 | ソフィー・ケープウェル エマ・フィヌカン ケイティー・マーシャン ローリ・トーマス(リザーブ) |
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中長距離 | 男子 | ダニエル・ビッガム イーサン・ハイター(ロードTT兼任) チャーリー・タンフィールド イーサン・バーノン オリバー・ウッド マーク・スチュワート(リザーブ) |
女子 | エリナー・バーカー ネア・エバンス ジョシー・ナイト アンナ・モリス(ロードレース兼任) ジェシカ・ロバーツ ミーガン・バーカー(リザーブ) |
第1次リリース(6月24日)では発表されていなかった女子中長距離メンバーも出揃い、全20人(リザーブ含む)の代表選手団が明らかとなったイギリストラックチーム。
パリ直前に怪我を負った東京大会メダリストのケイティ・アーチボルドは悔しくも落選となっている。
なお、各選手の出場予定種目については同リリース内では発表されていない。
【注目選手】エマ・フィヌカン(女子短距離)
主な成績
開催年 | 大会 | 結果 |
2024 | ネーションズカップ第2戦 | スプリント優勝 ケイリン優勝 チームスプリント優勝 |
ネーションズカップ第1戦 | チームスプリント優勝 | |
ヨーロッパ選手権 | スプリント優勝 ケイリン2位 チームスプリント2位 |
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2023 | 世界選手権 | スプリント優勝 チームスプリント2位 |
ネーションズカップ第2戦 | スプリント優勝 | |
ネーションズカップ第1戦 | スプリント3位 チームスプリント3位 |
22歳の女子短距離選手。2023年2月に実施された国内選手権で4種目制覇を果たし、その後の国際大会でも急成長を見せているスプリンター。
2023年のヨーロッパ選手権やネーションズカップにて好成績を積み上げると、同年の世界選手権・スプリントで自身初のアルカンシェルを獲得。
2024年はヨーロッパ選手権でスプリント優勝。ネーションズカップでも、第2戦でスプリント・ケイリン・チームスプリントの3冠を達成している。
22歳にして、現世界チャンピオンとして申し分ない活躍ぶりを見せている選手だ。
【注目選手】イーサン・ハイター(男子中長距離)
主な成績
開催年 | 大会 | 結果 |
2024 | ネーションズカップ第3戦 | オムニアム優勝 チームパシュート優勝 |
ヨーロッパ選手権トラック | オムニアム優勝 チームパシュート優勝 |
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2022 | 世界選手権トラック | オムニアム優勝 マディソン2位 チームパシュート優勝 |
世界選手権ロード | 個人タイムトライアル4位 | |
2021 | 東京2020オリンピック | マディソン2位 |
世界選手権トラック | オムニアム優勝 チームパシュート3位 |
東京オリンピックでのメダル獲得後、『2022世界選手権トラック』にてオムニアム2連覇を果たしたイーサン・ハイター(25歳)。
その後は鎖骨の負傷により戦線から一時離脱していたものの、2024年には『ヨーロッパ選手権トラック』でまたもオムニアムにて優勝。ネーションズカップ第3戦のオムニアムでは、窪木一茂との接戦から終盤に単独アタックを見せ金メダルを獲得。
自身2度目のオリンピック出場に向け、復帰後も負傷前と変わらぬ強さを示してきた。
国内選手権で2連覇(2022, 2023)するほど、ロード・タイムトライアルのスペシャリストとしても活躍するイーサン・ハイター。パリではトラック・ロード(TT)の二足の草鞋を履き、それぞれの表彰台を目指す。