8月7日、東京オリンピック自転車トラック競技6日目。この日行われたオリンピック新種目男子マディソンは、2020年世界選手権のチャンピオンチーム、デンマークが終盤に入って持てる力を発揮し金メダルを獲得。オリンピックチャンピオンの称号を勝ち取った。

なおこの種目に日本の出場枠はない。

マディソンとは

マディソンは2人1組で行われるポイントレース。男子は50km(200周)を、女子は30km(120周)を走る。走者交代の際に互いの手を取り合い行う、通称ハンドスリングという技術を駆使してチームのスピードを維持する。

10周ごとに設けられたスプリント周回で、1位~4位に対して5ポイント、3ポイント、2ポイント、1ポイントが割り振られ、フィニッシュ周回のポイントは倍になる。集団から抜け出し、他ペアと1周差をつける(ラップする)と、そのペアには20ポイントが加算される。

日本ではまだ馴染みのない種目だが、自転車競技の盛んなヨーロッパでは古くから行われている人気種目。走る選手たちによってトラック上に風が渦を巻くほどのスピードと、最後の最後に一発大逆転も可能なスリリングな展開は、この種目ならではの醍醐味と言える。

参加チームは16チーム。優勝候補に上げられたのは、2020年世界選手権を圧倒的大差で勝ったデンマーク(ラッセ ノーマン・ハンセン/ミカエル・モルコフ)を筆頭に、メンバーは1人違うが2020年世界選手権2位のニュージーランド(キャンベル・スチュワート/コービン・ストロング)、女子に続いてチャンピオンの座を狙うイギリス(イーサン・ハイター/マシュー・ウォールズ)。

その他強豪と言われる、フランス(ベンジャミン・トマ/ドノヴァン・ゴロンダン)、イタリア(エリア・ビビアーニ/シモーネ・コンソーニ)、ドイツ(ロジャー・クルーゲ/テオ・レインハート)、オランダ(ヨエリ・ハビック/ヤン ウィレム・ファンシップ)などが出場。

激しさを増すレース

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