ネーションズカップと日程丸かぶり、地球の裏側で開催されていた『2023年オーストラリア国内選手権』リザルト一覧

2023/03/29

2023年3月15日から19日にかけて、オーストラリア国内選手権が実施された。

男子ではマシュー・リチャードソンやマシュー・グレーツァー、女子ではクリスティーナ・クロナンなど、特に短距離で強さを見せるオーストラリア。そのオーストラリアの2023年の国内選手権は、『2023ネーションズカップ第2戦』と丸かぶりの日程で実施された。

この記事では、『2023オーストラリア国内選手権トラック』のリザルトをお届けしていく。

ざっくりとリザルト紹介

出場メンバーのうち「国際大会でよく見る名前」の印象を受けるのは以下のメンバー。

短距離	男子	マシュー・リチャードソントーマス・コーニッシュレイ・ホフマン
短距離	女子	クリスティーナ・クロナン
中長距離	男子	コーナー・リーヒー
中長距離	女子	クロエ・モーラン

※オーストラリアではマディソンの国内選手権のみを事前に実施済み（2022年12月）。今大会ではその他の種目を実施した。

一足先に国内チャンピオンを決定！オーストラリア最有力コンビは？／『オーストラリア2023マディソン国内選手権』

『2022世界選手権トラック』のチームスプリントに4人体制で挑み、強豪オランダを下したオーストラリア男子短距離。

この時のメンバー4人のうち、前国内選手権で3冠を達成したマシュー・グレーツァーは今大会に不参加。残りの3選手（レイ・ホフマン、マシュー・リチャードソン、トーマス・コーニッシュ）が活躍を見せた。

マシュー・リチャードソン

特にマシュー・リチャードソンはスプリント・ケイリンで2冠を達成。

2022年では世界選手権・スプリントにてハリー・ラブレイセンに続く銀メダルを獲得し、その後の「トラックチャンピオンズリーグ」ではラブレイセンを破り総合優勝を果たしている。

トーマス・コーニッシュ

その他ではトーマス・コーニッシュがメダル3枚獲得の活躍を見せている。

『2023ネーションズカップ第1戦』のチームスプリントでは、またしてもオランダを下し優勝を果たしたオーストラリア。今後に控えるオセアニア選手権（3月）、ネーションズカップ第3戦（4月）、世界選手権（8月）での走りにも注目が集まる。

順位	選手名		決勝タイム
1位	マクスウェル・リーブネクトレイ・ホフマンジェームス・ブリスターディラン・スタントン	Maxwell Liebeknecht Leigh Hoffman James Brister Dylan Stanton	43.525
2位	ネイサン・グレーブスライアン・エリオットバイロン・デイビス	Nathan Graves Ryan Elliott Byron Davies	43.542
3位	ジョン・トローバスダニエル・バーバートーマス・コーニッシュ	John Trovas Daniel Barber Thomas Cornish	44.160

オーストラリアのニュースター、マシュー・リチャードソンとクリスティーナ・クロナン

クリスティーナ・クロナン

国際選手権にて2020年に4冠、2021年に3冠、2022年に3冠を達成していたクリスティーナ・クロナン（25歳）が、今大会ではスプリント・チームスプリントの2種目で優勝。

アレシア・マケイグ

クロナンが優勝しなかった残りの2種目、ケイリン・500mタイムトライアルで優勝したのは、若干19歳のルーキー、アレシア・マケイグ。スプリントでも2位に入っている。500mTTでは自己ベスト「33.867」の好タイムを記録し、個人種目では自身初となる国内タイトルを獲得した。

クリスティーナ・クロナンに対抗し得るライバルが台頭し、競争力が上がっていくオーストラリア女子短距離。オリンピック未経験となる新世代選手たちの走りに要注目だ。